既報の通り、東芝は液晶テレビ「REGZA」のラインアップを一新。業界初の“超解像”技術を搭載した3シリーズを含む全5シリーズ14機種をリリースした。
型番 | 概要 | 実売想定価格(オープンプライス) | 発売日 |
---|---|---|---|
52ZH7000 | 52V型、HDD内蔵 | 53万円前後 | 11月上旬 |
46ZH7000 | 46V型、HDD内蔵 | 45万円前後 | 11月上旬 |
42ZH7000 | 42V型、HDD内蔵 | 38万円前後 | 11月中旬 |
46Z7000 | 46V型 | 40万円前後 | 10月下旬 |
42Z7000 | 42V型 | 35万円前後 | 10月下旬 |
37Z7000 | 37V型 | 28万円前後 | 10月下旬 |
46FH7000 | 46V型、HDD内蔵 | 40万円前後 | 10月上旬 |
40FH7000 | 40V型、HDD内蔵 | 33万円前後 | 10月上旬 |
42H7000 | 42V型、HDD内蔵 | 33万円前後 | 10月下旬 |
37H7000 | 37V型、HDD内蔵 | 24万円前後 | 10月下旬 |
32H7000 | 32V型、HDD内蔵 | 19万円前後 | 10月下旬 |
42C7000 | 42V型 | 24万円前後 | 10月中旬 |
37C7000 | 37V型 | 20万円前後 | 10月中旬 |
32C7000 | 32V型 | 14万円前後 | 10月中旬 |
今回の目玉は、「ZH7000」「Z7000」「FH7000」の3シリーズに搭載された超解像技術「レゾリューションプラス」だろう。REGZAの超解像処理は、まず低解像度の元画像からスケーリングで“仮”の高解像度画像を作り、それをあえて“ダウンコンバート”する。その結果をアップスケール前の元画像と比較して差分を検出。「正しくアップスケールされていれば、差分は出てこない。ここで差分が出るのは、アップスケール時の係数が間違っていたということ」(東芝デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部日本部の本村裕史参事)。差分を反映してアップスケールからやり直せば、前回よりも精度の高いアップスケールが可能になる。このサイクルを繰り返すうちに、元画像は理想的な高解像度映像に近づいていく。
ただし、リアルタイム性が求められるテレビでは、何度も超解像処理のサイクルを回すことはできないため、今回のREGZAでは1パス(1回)で処理しているという。なお、発表会場に参考展示されていたCellテレビでは、映像に対して4パス(4回)の処理を行った映像をデモしていたが、これは「録画した番組を1晩かけて美しくアップスケールする」といった用途を想定したものだ。
超解像処理は、映像エンジン「メタブレイン・プレミアム」に含まれる専用チップが担当。自動画質調整機能にも超解像の設定レベルを自動調整するなどの最適化が行われ、「おまかせドンピシャ高画質・プロ」へと名前を変えた。また自動調節機能では映像の周波数別ヒストグラム解析の精度も向上しているという。
“録画テレビ”という認識がすっかり定着したREGZAだが、これまでHDDに録画したデジタル放送番組をDVDなどの光学メディアに残すことはできなかった。しかし、「レグザリンク・ダビング」と対応するVARDIAが登場したことで、「今までは“見たら消す”使い方だったが、これからは残すこともできる」(本村氏)。
レグザリンク・ダビングは、HDD内に保存している番組のローカル暗号をDTCP-IPに置き換え、ネットワーク伝送する仕組みだ。従来モデル同様、アイ・オー・データ機器のDTCP-IPサーバ「HVL4-G2.0」にムーブしておき、ほかのDLNA対応テレビで視聴することも可能だ。またネットワーク機能としては、VoDサービスの「アクトビラ ビデオ・フル」「ひかりTV」などもサポートしている。
音に関する機能もアップデートされた。スピーカーの口径などは従来モデルと同等ながら、スピーカーやキャビネットによる音のにごりを補正した「Audyssey EQ」、および電子番組表の情報をもとに番組ジャンルを判別してサウンド効果を調節する「おまかせドンピシャ高音質」を新搭載。コンテンツごとに異なる音量を自動調整してくれる「ドルビーボリューム」も引き続き採用している。
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