米Epic Gamesは4月23日(現地時間)、複数の画像やレーザースキャンデータをもとに、現実空間を3D空間上に構築するフォトグラメトリー(写真測量)ソフト「RealityCapture 1.4」を公開した。以前のバージョンからプラン体系を刷新、年間収益が100万ドルを超えない個人・法人なら無料で使えるようになった。
RealityCaptureは、Windows向けのハイエンドフォトグラメトリーソフトで、画像やレーザースキャンデータをもとに、仮想現実シーン、テクスチャ付き3Dメッシュ、正射投影、地理参照マップなどを自動作成できる。もともとCapturing Realityという企業が提供していたツールだったが、2021年3月にEpic Gamesが買収している。
価格は、過去12カ月間の収益が100万ドル未満の個人および中小企業、教育機関、学生であれば無料で利用可能。年間の総収益が100万ドルを超える個人および企業を対象にしたプランは年間1250ドル(1シートあたり)、100万ドル以上の収益がありUnreal Engine、Twinmotion、Reality Captureに全てアクセスしたい個人・企業向けは年間1850ドル(1シートあたり)。
これまではPPI(Pay per Input)と呼ばれる、入力する画像数に応じてクレジットを購入するスタイルを採っており、3500PPIで10ドル、8000PPIで20ドルを支払う必要があった。また、無制限(実際は100年)で使用できるEnterpriseプランもあったが、税別1250ドル(1ドル150円として約18万7000円)のコストが発生していた。
今回のプラン改定により、過去1年間の収益が100万ドル未満の個人・法人であれば、RealityCaptureを無料で使うことができる。一方で、買い切り型のEnterpriseプランは販売終了となり、一定以上の収益がある個人・法人は、年額のサブスクリプションプランを契約する必要がある。
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