究極の“時刻精度”を持つ腕時計を実現、カシオの最新モジュール「Connectedエンジン3-way」とは?(1/2 ページ)

カシオ計算機が新たに開発した「Connectedエンジン3-way」は、世界中どこにいても正確な時刻を刻み続ける、全く新しいモジュールだ。それは1974年の時計市場参入時から受け継がれてきた「完全自動腕時計」の実現に近づく一歩だった。

» 2017年06月01日 10時00分 公開
[山本敦PR/ITmedia]
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 世界中どこにいても正確な時刻を刻み続ける――カシオ計算機が開発した「Connectedエンジン3-way」は、時計の“本質的な価値”を追求するために開発された最新モジュールだ。これにはカシオのどんな先進技術が詰め込まれているのだろうか? カシオ計算機の羽村技術センターを訪ね、キーパーソンである小島直氏、ならびに斉藤慎司氏に話を聞いた。

カシオ計算機で商品企画を担当する斉藤慎司氏(左)と時計の心臓部分であるモジュールの開発を担当する小島直氏(右)

 カシオの腕時計の歴史は1974年に発売した腕時計「カシオトロン」に始まる。「時間とは、毎1秒の積み重ねが計算されること」であると捉えたカシオは、計算機の開発によって得てきたノウハウを応用した世界初の「完全自動カレンダー」をカシオトロンに搭載した。当時の開発思想である、止まることなく自動で正しい時刻・カレンダーを表示する「完全自動腕時計」の実現を追求し続け、カシオは世界を代表する腕時計ブランドに成長を遂げた。その開発思想を受け継いでさらなる高みを目指すために開発されたモジュールが「Connectedエンジン3-way」だ。

「Connectedエンジン3-way」の分解図

 “3-way”の名前が示す通り、カシオの最新モジュールは標準電波とGPS衛星電波の受信に加え、スマートフォンを介したタイムサーバー接続による3つの時刻修正システムを採用している。もともと、GPS電波と標準電波の2つに対応したモデルでも時計内部にデータを組み込むことで、タイムゾーンをまたいだ世界中での移動や、地域ごとに異なるサマータイムのルールに対応していた。だが、今回スマホ経由でインターネットにつながることにより、世界のサマータイムやタイムゾーン情報を自動で更新して時計の内蔵データを最新の状態に保つことができるところにカシオが開発した技術の先進性がある。

目指したのは「時計の本質価値を見直し、完成度を高めること」

 「Connectedエンジン3-way」モジュールの開発が始まったのは今から約2年半前。腕時計のムーブメント開発を担当する技術者たちが一堂に集い、新しいモジュールの設計から、それを生かした商品の展開まで徹底的な議論が展開された。その成果は5月19日に発売された新製品“G-SHOCK”「GPW-2000」と、6月9日に発売を予定している“OCEANUS”「OCW-G2000C」の2機種で実を結んだ。

 モジュールの開発は、目標とする機能、性能、製品サイズを実現させるべく、徹底的に小型化・低消費電力化を進めた。「既存の機能を実現する部品はすべて見直しをかけています。GPSアンテナは受信性能を確保したまま体積比で約80%のサイズに小型化して、新型のGPS受信ICを今回の時計用にファームウェアをカスタマイズして最適化することで、GPS衛星電波受信システムの消費電力を従来の1/4まで抑えました」(小島氏)

「GPSシステム全体の消費電力は1/4に抑えています」と小島氏

 電池には直径16mmの小型二次電池(充電池)が採用された。電池のサイズが小さくできたことは、モジュールの厚みにも良い影響を及ぼした。従来の考え方に沿って機能を追加すれば、もちろん部品が増えるので必然的に基板も大型化せざるを得ない。電池が小型化されたことで、GPSアンテナと並べて配置しても従来のモジュール径に収まるようになった。これを生かして、カシオが得意とする高密度実装技術で、従来の平面的な実装から基板を2枚に分けるなどして立体的に部品を配置。部品が増えながらもモジュールの薄型化を実現した。

アンテナと電池を平面的に配置している

 さらに3つの受信システムが互いの感度に干渉しないように、内部構造の最適化を押し進めてきたという小島氏。限られた空間の中でデッドスペースをなくしながら、必要なパーツを整然とレイアウトするカシオの高密度実装技術がものをいう。モジュール内には耐磁板も配置して、日常の使用に求められるJIS1種耐磁性能を備えた。

 このように、モジュールの構造に大きな変化があった。完成したこの最新モジュールを“G-SHOCK”「GPW-2000」に搭載するまでの経緯を商品企画の斉藤氏が説明してくれた。

 「ソーラー充電のシステムについても、カシオ独自の発電効率の高い遮光分散型ソーラーパネルを使用することで、わずかな光でモーターの動作や時刻受信を可能にしています。さらに、GPW-2000の文字板デザインを考慮した最適なソーラーパネルによって、文字板の黒色をより濃く引き締められるので時計としての質感が向上します」(斉藤氏)

G-SHOCK GPW-2000のモジュール(青みがかったパーツは遮光分散型ソーラーパネル)
色の濃い文字板になれば時計としての質感が向上すると斉藤氏

 さらに「Connectedエンジン3-way」が誕生したことによって、時計の各パーツを動かすためのモーターまわりの技術が飛躍を遂げた。G-SHOCKシリーズの新モデル「GPW-2000」では、高速でトルクもあるデュアルコイルモーターを従来比約75%のサイズに小型化。これにより、従来モデルからデュアルコイルモーターの数を1つ増やすことができた。通常のモーター含めて6モーターを搭載することで、大型のディスクを動かすことや針の表現力を高めることができたと斉藤氏が説明する。

6基のモーターのうち2基がデュアルコイルモーターになっている

 「GPW-2000では小型化したデュアルコイルモーター2基を含む6基のモーターを載せ、針の表現力を高めています。飛行機のパイロットの世界観を目指した本機では、デュアルコイルモーターの1つをワールドタイムの針に割り当て、機敏に動き、かつ針が示すべき位置に“ふわっ”と止まる遊び心のある動きを実現しています」(斉藤氏)

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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2017年6月30日

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