「Connectedエンジン3-way」が開発された背景には、時計の価値を根本から見直し、時計としての完成度を高めることが狙いだったと、モジュールの企画を担当した小島氏は振り返る。
「Connectedエンジン3-way」が実現した大きな進化は、腕時計とスマホのBluetooth機能が連携できるようになったことだ。最初に対応する“G-SHOCK”「GPW-2000」と“OCEANUS”「OCW-G2000C」には、それぞれ専用のiOS/Android対応のスマホアプリも用意される。
例えばGPW-2000のアプリでは、世界各国約300都市のワールドタイムにアプリからの直感的な操作で合わせられるようになる。サマータイム制度のある地域では、ワールドタイムを設定する際、自動で最新のサマータイム情報を反映した正確な時刻にセットできる。
スマホアプリに対応したことで、「腕時計の機能が使いやすくなった」と斉藤氏は胸を張る。「腕時計本体のハードウェアボタンだけでは操作しづらい機能も、アプリの画面からであればもっと簡単に設定できるようになります。操作に迷ったらアプリ内のガイドをいつでも参照できるので、ハイテクな腕時計も安心して使いこなせるようになります」
「Connectedエンジン3-way」は腕時計の価値をもう一度根本から見直し、その完成度を高めたいという開発者たちの強い思いから生まれたモジュールなのだと、斉藤氏と小島氏は口をそろえた。
「腕時計がスマートフォンにつながれば、色々と便利な機能を実現できます。どの製品にも共通するのは、腕時計としての根本的な価値である“時刻の精度”を徹底追求しているということです。最新モジュールにスマートフォン連携の機能を追加することも、基本である時刻精度を高めるために何ができるのかを考え抜いた末に辿り着いた答でした」(小島氏)
「GPW-2000に『Connectedエンジン3-way』のモジュールを搭載した最大の理由は、時として変わる世界中のタイムゾーンやサマータイム情報を自動でアップデートでき、世界中で正確な時刻表示ができる利便性があるからです」(斉藤氏)
「Connectedエンジン3-way」を搭載する最新の腕時計には、もちろん従来からの標準電波やGPS衛星電波を受信する機能も搭載されているため、スマホにペアリングしなくても従来通り、腕時計が自動的に、かつ正確な時刻に合わせてくれる。“スマホレス”であっても、時計単体でしっかりと使えるようにすることにも抜かりはない。
「Connectedという呼び名ですが、スマートフォンにつながなくても時計単体での使い勝手の良さや時計そのものの質感の良さを実現したつもりです。とはいえ、アプリもぜひ使ってみて、その使いやすさとブランドの世界観も実感してもらえたらうれしいですね」と斉藤氏。カシオが誇る最新モジュールは、これからG-SHOCKやOCEANUSをはじめとするブランドの代表的な腕時計のシリーズに順次採用する計画があるという。今後の展開がとても楽しみだ。
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