プロトレック初のスマートウオッチ、「WSD-F20」のデザインに込められた思い(1/4 ページ)

カシオ計算機の“PRO TREK Smart”「WSD-F20」は、腕時計として、アウトドアツールとしての完成度を高めたスマートウオッチ。そのデザインはもとよりユーザーインタフェースやアプリにも多くの工夫とこだわりが詰まっている。同社デザインチームに話を聞いた。

» 2017年09月01日 10時00分 公開
[山本敦PR/ITmedia]
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 今年の春にカシオ計算機が発売した「Android Wear」搭載スマートウオッチ“PRO TREK Smart”「WSD-F20」が好調だ。銘機と呼ばれる数々の腕時計を送り出してきた同社らしい、機能に沿った使いやすいデザインがその理由の1つだろう。今回はカシオ計算機本社を訪ね、プロダクトデザインを手がけた松田孝雄氏、ならびにユーザーインタフェース(以下、UI)とオリジナルアプリのデザインを担当した辻村泰一郎氏と許真理子氏に詳しい話を聞いた。

カシオ計算機で“PRO TREK Smart”「WSD-F20」を担当したデザインチーム。左から時計事業部 企画統括部 デザイン企画部 松田孝雄氏、デザインセンター コミュニケーションデザイン部 許真理子氏、同部リーダーの辻村泰一郎氏

腕時計として、アウトドアツールとしての完成度を高めたスマートウオッチ“PRO TREK Smart”「WSD-F20」

 WSD-F20は、カシオが2016年の春に発売した「WSD-F10」の後継機となる、米GoogleのAndroid Wearを搭載するスマートウオッチ第2弾だ。新たに“PRO TREK”(プロトレック)ブランドを冠し、「アウトドアツールとしての完成度に磨きをかけることが今回のデザインのテーマだった」と松田氏は振り返る。

 2つの腕時計を並べてみると、WSD-F20は正円型のディスプレイまわりに配置された頑強そうな保護ベゼルが見た目のインパクトも与えている。このベゼルにはディスプレイと本体を保護する役割を持たせただけでなく、時刻の視認性を高めるためのある工夫を凝らしていた。

左が新しいWSD-F20。カシオのAndroid Wear搭載スマートウオッチの第1弾である「WSD-F10」に比べるとベゼルやボタンガードのデザインなどが大きく変わっている

 「ベゼルの内側にはディスプレイに向かって傾斜を付け、周囲に時字(アワーマーク)の目盛りを配置しています。12時/3時/6時/9時と、4つの向かい合う位置にあるマークはサイズを大きく立体的にして、色を付け、視認性を高めました。スマートウオッチはディスプレイ内の表示が平面になってしまうので、ベゼルも含めてアナログ時計の文字板のような立体的な表現を加えて、上質感を高めました」(松田氏)

 さらにベゼルの4箇所の立体的なマークは、画面に触れながら操作することが多くなるスマートウオッチにおいて、画面が見えなくても十字方向の操作が行えるようにガイドする役割も兼備しているという。

 歴史のある“PRO TREK”のコンセプトを継承しながら、アウトドアツールとしての機能性をさらに高める。そのために松田氏は、本体側面のボタンガードにも独自のアイデアを盛り込んだ。

ハード側のプロダクトデザインを担当した松田氏

 「ガードの部分は落下の衝撃などでボタンのパーツが破損しないよう保護する役割だけでなく、手首を返した時に誤って押し込まないようにするための意味もあります。側面には3つのボタンを配置していますが、中央の電源ボタンを大きくするなど、指の感触だけで他のボタンと識別しやすいようサイズに緩急を付けました」(松田氏)

 アナログ時計のデザインに必要な文法も意識しながら、松田氏は操作性と先進性を細部まで追求した。最新のデジタルギアとしてスマートウオッチの先進感をアピールするため、細部に幾何学模様によるデザインエレメントを採り入れた。

 「“人”と“アウトドア”、“情報”をつなぐ正三角形をキーモチーフとして、腕時計の本体やUI、パッケージまで全体のデザインに共通のテーマ性を持たせています。プロダクト側では、リストバンドに立体的な三角形のモチーフを配置して、先進感のあるデザインに仕上げました」(松田氏)

WSD-F20の貴重なデザイン画。最終的に中央の「Plan.B」が採用された

 「複数の多角形を組み合わせて幾何学模様をつくるローポリゴンを使ったグラフィックは、最近のトレンドの1つで、アウトドアな世界観との相性も抜群です。WSD-F20ではスマートウオッチによる高品位なユーザー体験が得られるよう、UIデザインの随所にこのローポリゴンテーマを採用しました」(辻村氏)

 辻村氏が率いるUIのデザインチームでは、カシオのスマートアウトドアウオッチのために視認性の高いオリジナルの英数字フォントを制作しており、本機種でも採用している。フォントの種類は要所に用いる特徴的で大柄なものと、よりプレーンで小柄なフォントの2つ。PRO TREKブランドでは従来のモデルから、文字板に表示される数字・文字は、標高が高く空気の薄い山の上など、意識がもうろうとする場所にいても一瞥するだけで直感的に読み取れるデザインを探求してきたという。辻村氏はまた、画面に表示される文字だけでなく、時針の太さや色についても視認性の高いデザインを徹底的に吟味したと話している。

オリジナルフォントもデザインした
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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月30日

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