小さく、速く、多機能に――進化したパナソニック「DMR-BW950」(前編)(3/3 ページ)
パナソニックのBlu-ray Discレコーダー「DMR-BW950」は、2009年春モデルの最上位機。わずか半年という、BDレコーダーとしては異例の速さで新モデルを投入したことになるが、単なるマイナーチェンジではないようだ。
ストレスなく使えるYouTube
インターネット対応機能として「アクトビラ」に続き、「YouTube」にも対応した。従来からYouTubeに対応するメディアプレーヤーなどは存在していたが、レコーダーとしては初対応となる。
YouTubeは、ほぼ専用アプリが準備された形になる。このため操作性は良好で、カラーボタンなどもショートカットとして活用されており、動作も民生機としては軽快だ。「おすすめ動画」「再生回数の多い動画」といった一覧はもちろん、キーワード検索も可能。PCなどでアカウントを作成しておけば、ログインしてお気に入りや登録チャンネルなども素早く呼び出せる。パスワードを毎回入力しなければならない点は、ちょっと煩雑だと感じるが、家族で共有することも配慮しているのだろう。
YouTube動画の再生時は、左側に一覧を表示させながらのウインドウ表示もしくはフルスクリーン表示が可能。フルスクリーン表示のままでも前後の動画に移動することができる。残念ながら早戻し/早送りなどは行えないが、YouTubeはショートムービーが中心だからそれほど不便ではなさそうだ。再生中の動画をお気に入りや再生リストに追加することもできる。
HD表示に対応していないのは少し残念。今回は、FTTH回線(KDDI ひかりOne Tタイプ)に有線LAN接続で利用したが、動画再生が中断したり、再生開始まで長い時間待たされるといったこともなく、快適に利用できた。もちろん操作性という点ではPCからYouTubeにアクセスした方がずっと快適なわけだが、PCでお気に入りや再生リストの登録を済ませておき、リビングでは本機と大画面テレビで動画を気軽に楽しむ、という使い方は悪くない。
後編では、基本機能の改善点や新機能に触れていく。
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