サイズとズームの妙――LUMIX 「DMC-ZX1」:レビュー(2/2 ページ)
コンパクトデジカメ「LUMIX」に新シリーズ「ZX」が用意された。第1弾のDMC-ZX1はカード型ボディに8倍ズームレンズを備えており、「DMC-TZ7」の弟分といった印象だ。
TZ7と決定的に異なるのが動画の扱い。最大1280×720ピクセルという解像度は変わらない(そのほか848×480/640×480/320×240ピクセルの各解像度が選択できる)が、TZ7は「AVCHD Lite」と「MotionJPEG」が選択できたところ、本製品ではMotionJPEG(生成される動画ファイルの拡張子は.MOV)しか選択できない。
選択できないというとマイナスのイメージを持ってしまうかも知れないが、AVCHD Liteで録画したファイルをPCで編集するとかなりの負荷となる。撮影した画像/動画の保存および編集のほとんどがPCで行われているという現状がある以上、これはこれで妥当な選択といえる。
基本的な撮影モードはTZ7とほぼ同じ。マニュアル撮影モードはなく、「オート」とシーン認識機能までも備える「おまかせiA」、それに合計29と豊富な種類が用意される「シーンモード」を使い分けることになる。オートとおまかせiAの使い分けだが、「Q.MENU」を押した際、前者の方が調整可能項目が多いので、普段は「おまかせiA」で、ISO感度やホワイトバランスなど任意の項目を調整したいときには「オート」という使い分けになるだろう。
起動約1秒、「DMC-FX40比で2倍」をうたうAF速度などもあり、日常のスナップ撮りには最適。「TZ7では大きすぎるけれど、FX60ではズームが物足りない。たまにはハイビジョン動画も撮りたい」そんな需要にぴったりと答える製品だ。
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