一歩先にいく機能、パナソニック「DMR-BWT3100」を試す(前編):レビュー(3/3 ページ)
パナソニックのBlu-ray Dsicレコーダー「DMR-BWT3100」は、BDXL対応をはじめ、マルチタスク性能のさらなる強化、デジタル放送をダビングしたBDメディアからHDDへのムーブなど、機能面で大幅な強化が図られた。それぞれを詳しく検証していこう。
ネットワークダビング対応、新たにDLNAクライアントも装備
ダブルチューナーモデル共通の新機能の1つが、LAN接続した録画機器からのダビングだ。同社の録画対応“VIERA”「R/RTシリーズ」、およびケーブルテレビSTBからのダビングに対応するほか、動作確認済み機器として日立“Wooo”の「XP05シリーズ」、東芝のDVDレコーダー「RD-X9」、アイ・オー・データ機器製のNASなどがWebサイトに掲載されている。デジタル放送録画番組のダビングをサポートし、他社製品からのダビングも可能なのでDTCP-IPを利用した機能であることは間違いない。先代でスカパー!HD録画に対応した時点でDTCP-IP/DLNAによるダビングをサポートしていたはずだが、2010年秋冬モデルから公式対応という形になった。なお、2009年秋冬モデル以降のダブルチューナーモデルは“VIERA”「R/RTシリーズ」からのダビングに公式に対応しているが、他社製品からのダビングに関しては情報が公開されていない。
「お部屋ジャンプリンク」と呼ばれるDLNA機能は、従来はDIGAがサーバーとしてのみ動作したが、本機を含む2010年秋冬モデルからはクライアントとしても動作するようになった。つまり、ほかの「お部屋ジャンプリンク」機能を持つDIGAで録画した番組を本機で再生可能になっており、合わせてサーバー機能として放送中の番組を配信する「放送転送機能」も追加されている。
DLNAクライアント機能は、ここ数年でテレビ側への実装が進んでいるが、非対応のテレビを利用している場合には便利な機能となるだろうし、これからテレビを購入する場合にもDLNAクライアント機能にこだわらずにすむ点もメリット。また「放送転送機能」を利用すれば有料チャンネルを1台分の契約で複数の部屋でリアルタイム視聴するといったことも可能となる。なお、シングルチューナーモデル(DMR-BR590)は、クライアント機能のみとなるが、初めて「お部屋ジャンプリンク」が搭載された。
後編では、改良されたUIや強化された長時間録画の画質などに触れていこう。
関連記事
- パナソニック、12.5倍録画のブルーレイDIGAを6機種発表
パナソニックは、2番組同時の長時間録画に対応したブルーレイDIGAの新モデル6機種を発表した。「新アドバンスドAVCエンコーダー」で12.5倍録画を実現、BDXLにも対応した。 - BDからHDDへの書き戻し、AACSはもう一度検討すべき
BDAの基調講演にAV評論家の麻倉怜士氏が登場。BDXLの登場やAACS規格の策定といった最新のトピックを取り上げ、持論を展開した。 - 初の“3D”対応BDレコーダー、パナソニック「DMR-BWT3000」の実力
Blu-ray Discレコーダーを買うなら“3D対応機”にしたいという人も多いはず。今回は、いちはやくBlu-ray 3D対応を果たしたパナソニックのトップエンドモデル「DMR-BWT3000」を取り上げ、詳細に検証していこう - 光ディスクも3D時代へ、「Blu-ray 3D」
3D対応をうたった薄型テレビが注目を集めるなか、BDレコーダーにもついに3D対応製品が出始めた。今回は、Blu-rayで高画質の3D映像を実現する「Blu-ray 3D」について解説する。 - 容量倍増のBlu-ray Disc新規格「BDXL」
Blu-ray Discの拡張仕様「BDXL」が正式公開され、対応ハードウェアとメディアが発表された。今回は、BDXLメディアの特長と、その用途について解説してみよう。 - パナソニック初の3Dテレビ、VIERA「TH-P54VT2」の使い勝手は?(前編)
パナソニックの3Dテレビ「TH-P54VT2」と3D対応Blu-ray Discレコーダー「DMR-BWT3000」を借りることができたので、3D視聴時の使用感を中心にレビューしていこう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.