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パナソニックの電力線通信「HD-PLC」、DLNAガイドラインの標準通信方式に認定
パナソニックとパナソニック システムネットワークスが開発・推進している電力線通信「HD-PLC」が、DLNAガイドラインの標準通信方式に認定された。
パナソニックおよびパナソニック システムネットワークスは、両社が開発・推進しているPLC(Power Line Communication:電力線搬送)の「HD-PLC」が、DLNA(Digital Living Network Alliance)が策定するガイドラインの標準通信方式に認定されたことを発表した。
これまでDLNAガイドラインが認定した通信方式には有線LAN(イーサネット)IEEE 802.3や、無線LAN(Wi-Fi)IEEE 802.11があり、今回新たにHD-PLC IEEE 1901が追加となった。これにより、テレビやPCなどのDLNA対応製品が、電力線を通じたホームネットワークによって相互通信やデータ共有サービスを容易に利用可能になるという。
これまでHD-PLCは、2010年12月に国際標準規格団体IEEE規格協会から「IEEE 1901」PLC標準として規格書が発行されたほか、同規格の一部であるPLC他方式との共存方式が国際通信規格「ITU-T G.9972」としても発行されている。また対応製品は、HD-PLCアライアンスがPLCの相互通信性の確保のため、HD-PLC IEEE 1901として製品認証を行っている。
なお、パナソニックとパナソニック システムネットワークスは、HD-PLC技術のライセンス供与を2011年より行っている。
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