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液晶テレビは“揺り戻し”傾向、BCNが2012年No.1メーカーを発表
2012年上半期に最も販売数量が多かったメーカーは、液晶テレビでシャープ、BDレコーダーはパナソニックだった。単価下落傾向が止まりつつあることも分かった。
BCNは7月24日、2012年上半期に最も販売数量が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。PCやデジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、107アイテムの数量シェアトップメーカーを公開している。
このうちオーディオ・ビジュアル分野では、液晶テレビが大型/中小型サイズともに昨年に続いてシャープがトップ。とくに40V型以上の大型液晶テレビでは47.5%という数量シェアを獲得した。またプラズマテレビとBlu-ray Discレコーダーはパナソニック、サラウンドシステムはヤマハがナンバーワンだ。携帯オーディオはソニー、ヘッドフォン/イヤフォンはオーディオテクニカなどとなっている。
昨年までの地デジ化特需の反動により、2012年上半期のデジタル家電市場は販売金額で対前年比32.2%減と大きく落ち込んだ。市場縮小は安売り合戦を誘発し、今年春までは単価下落が著しかったものの、BCNによると、ここにきていくつかのアイテムで単価下落が止まりつつあるという。とくに“揺り戻し”の動きが顕著なのは液晶テレビ。3月の4万1600円をボトムに税抜き平均単価が急反転。6月現在で4万8500円と5万円台に近づく動きを示したという。さらにレコーダーも上昇傾向にあり、BCNでは「単価下落は一巡」と指摘している。
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