パナソニック、「スマート家電」を本格展開(2/2 ページ)
パナソニックがエアコンやドラム式洗濯乾燥機など6種の「スマート家電」を一挙投入。スマートフォンを介してクラウドサービスと連携し、「新たな快適性と利便性を提供する家電」という。
エアコンの場合は、NFCではなく特定小電力無線でコントロールする。新製品の「Xシリーズ」向けに無線アダプター「CF-TA9」を取り付け、ホームネットワーク内に無線ゲートウェイ「CF-TC7」を設置すれば、同じくパナソニックのクラウドサービスにアクセスが可能。スマートフォンを使って外出先からエアコンの動作状況の確認や操作が行える「どこでもリモコン」、消費電力を電気代に換算して確認できる「エコ情報」など便利な機能が実現する。「例えば暑い日には帰宅前にエアコンを動かしておく。また切り忘れの確認なども行える」(同社)。なお、NFCを使わないエアコンに限り、iPhoneなどiOS端末でも利用できるという。
健康器具もラインアップした。体組成バランス計「EW-FA43」は、スマホでタッチすると測定データを吸い上げ、記録やグラフ化によってダイエットのモチベーションを上げる「ダイエットメモ」機能が利用できる。また“友達リンク”機能を使うと、最大10人までのダイエット友達と測定データを共有できる。さらに活動量計「EW-NK63」を併用すれば、体組成データと活動量のデータを一緒に管理できるため、体の変化と運動の相関関係が把握しやすい。一方、手くび血圧計の「EW-BW53」では、グラフ化などで長期間の血圧変化を観察できる。“友達リンク”機能を使い、遠隔地に住む家族が健康を見守るといった用途も想定している。
パナソニックでは、2014年までに商品カテゴリーを「現在の倍程度」まで拡大し、販売台数で260万台、売上2000億円を目指す。また今回は、エアコンを除いて各カテゴリーのトップモデルのみにスマート機能を導入しているが、今後は商品性を検討しながら中級モデルにも採用していく考え。「下のクラスにも“スマートの考え”に基づく付加価値を加えていきたい」。
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