自由に組み立てスマホで操作、ナノブロックの赤外線コントロールカー「つくラジ」:橘十徳の「自腹ですがなにか?」(2/2 ページ)
日本トラストテクノロジー(JTT)の「つくラジ」は、小さな「ナノブロック」で車体を作る赤外線コントロールカー。ユーザーの好きなように組み替えられるうえ、スマートフォンで操作できるのも魅力だ。
端末の傾きで操作できるジャイロ操作も
組み立てが完了したらいよいよ走行だ。操作するにはまずiPhone/Android端末に専用アプリ「UTICO」をインストールする必要がある。いずれもiTunes App StoreまたはGoogle Playからダウンロード可能で、価格は無料だ。
アプリを起動したら、まずは端末の音量を最大にする。なぜ音量が関係あるかというと、送信機のユニットは端末のイヤフォン端子に接続して、音声で通信を行うからだ。このとき、スマートフォンの「音量制限」は必ずオフにするよう注意書きが記載されている。
音量を最大にしたら送信機をイヤフォン子に接続し、UTICOのロゴ画面が表示されたら「GO」をタップする。車種の選択画面でスポーツカーかバンのどちらかを選ぶと、メインの操作画面が表示される。操作画面は車の運転席風のデザインになっており、左下の電源ボタンをオンにすると操作可能になる。次に本体側の電源をオンにすれば準備はOKだ。
操作方法は、左の縦型スライダーでスロットルを調整し、右のハンドルで左右をコントロールする。スロットルは前進だけでなく後進も可能だ。このほかターボ(スピードアップ)ボタンや効果音のON/OFFボタンも搭載。また、ジャイロ操作への切り替えボタンも搭載されており、このボタンを押すとハンドルでの操作ではなく端末の傾きで前進・後退・右左折をコントロールできるようになる。
操舵力が弱く曲がりづらいのが難点
実際に手持ちの「iPhone 5」と「Nexus 7」で試したところ、両方とも正常に作動した。デフォルトだと音楽が鳴るので少々うるさいが、鳴らさないようにするボタンをタップすれば止まる。スロットルをスライドさせると走り出し、バックすることも可能だ。ターボボタンをタップするとさらに勢いよく走り出す。
ただし操舵力が弱いためか、どうもうまく左右に曲がれない。持ち上げれば前輪はしっかり動くのだが、床の上に置くと止まってしまうのだ。走らせる場所を選べばうまく動くのかもしれないが、筆者の環境ではダメで、どうもいまひとつ曲がらなかった。
以上のような問題があるため、正直おすすめとは言い難い商品だが、コンセプトとしては光るものがあるので今後の熟成に期待したい。できればバンやスポーツタイプだけでなく、F1やオフロードバギー、戦車などとラインアップが増えると魅力が増すと思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
自分で作って走らせる、新感覚ラジコンカー「つくラジ」発売中
フレーム部分は組み立て自由のブロック式。走るお寿司なんてものも……。
電池不要! じゃがいもで動く小さな時計「じゃがいもeco時計」
日本トラストテクノロジー(JTT)の「じゃがいもeco時計」は、じゃがいもに電極を挿すことで動くエコなデジタル時計。じゃがいもだけでなくレモンや炭酸飲料などさまざまなもので動かせるこの不思議な時計を作ってみた。
デジタルでは味わえないドキドキ感、ハピネット「爆爆バルーン」
ハピネットの「爆爆バルーン」は、固定された風船を割らないように順番にスティックを挿していく“風船爆発ゲーム”だ。多人数で遊べば盛り上がること間違いなし!
ARモンスターを撃ちまくれ! タカラトミーアーツ「モンスターシューティングリアル」
タカラトミーアーツの「モンスターシューティングリアル」はカメラで撮影した室内の映像にモンスターを重ね合わせて表示し、シューティングを楽しめるトイガン。自分の部屋をバトルフィールドにして撃ちまくれば、ストレス解消間違いなし!


