レビュー
Ultimate Ears初! Bluetooth対応のNCヘッドフォン「UE9000」を試す:野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(2/2 ページ)
前回の「UE900」に続き、今回はBluetoothによるワイヤレス接続とノイズキャンセリングの両機能を搭載する「UE9000」をチェックしていこう。なかなかスマートなデザインだ。
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Hi-Fi系とディープ系のいいところ取り?
さて、肝心のサウンドを確認すべく、まずはBluetoothとアクティブノイズキャンセリングを両方オンにして、iPod touchから音楽を再生してみた。
これまでに聴いたことのない、斬新なサウンド。AAC接続のおかげもあって、かなりの高解像度で、表現もていねいで細やか。このあたりはまさにHi-Fi系なのだが、サウンドバランスが重低音系に近いというか、ディープな低音でグルーブ感高い演奏を楽しませてくれるセッティングなのだ。それでいて空間的な広がり感も良く、しいていえぱHi-Fi系とディープ系、両者のいいとこ取りをしたようなイメージなのだ。もちろん、低音は秩序ある量感にとどめているし、フォーカス感も高いので、よくあるドンシャリとは一線を画すもの。高域も高解像度ながら鋭すぎず、聴き心地はかなり良い。
この印象は、ケーブル接続にしてみても変わらない。SN感が格段に良くなり、解像度感もさらに高まってくれるので、空間的な広がりがさらに大きくなってくれるくらいで、どっしりとした低重心バランスは変わらない。おかげで、打ち込み系だけでなく、クラシックなどとも結構相性が良いのは面白い。
心地よさとクオリティーの両立。そんなUltimate Earsの新提案を感じた1台だった。
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