三菱電機は、プロジェクター事業から撤退する。同社は民生用のDLPプロジェクターと業務用データプロジェクターの両方を手がけているが、いずれも現行製品の在庫限りで製造・販売を終了する。
同社広報によると、「データプロジェクターは、新興国需要こそ増えているが、低価格モデルが中心。欧米などの先進国では成熟市場であり、むしろ縮小傾向にある。中高級機をメインに据えたプロジェクター事業は見合わなくなってきた」という。また、ホームシアター向けプロジェクターはさらに市場規模が小さく、業務用機器の終息に伴ってプロジェクター事業そのものからの撤退を決めた。
同社は、既に個人向け液晶ディスプレイやBlu-ray Discレコーダーからの撤退を明らかにするなど、事業再編を進めている。
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