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ソニー「Life Space UX」が提案する“部屋まるごと臨場感”とは?:2014 International CES(2/2 ページ)
今回のCESでは何かと話題の多いソニー。ブースの中でも目玉になっているのが、「Life Space UX」と書かれたショウルームスペースだ。
超短焦点4Kプロジェクターの使い方
横長の本体は、箱状の5つのユニットがつながった状態になっている。中央部がプロジェクター本体で、その左右にスピーカー。両端はプレーヤーなどを収納できるキャビネットだ。壁際に配置し、下からミラーで反射させる形で映像を投影する。
パネルはソニー製の0.74型4K SXRDで、解像度は4096×2160ピクセル。光源は青色レーザーに蛍光体を組み合わせて白色を作り出すというもので、通常の水銀ランプよりコストは上がるものの、高輝度と10倍近い寿命が実現できる。
本体は壁にぴったりと寄せて設置することも可能だが、その場合の画面サイズは最大106インチで、壁から17センチほどすき間を空けると最大147インチの映像を映し出せるという。
全部で5つのユニットから構成され、中央部がプロジェクタ本体、その左右の短めのユニットがスピーカ、さらに左右両端のユニットが収納ケース。プレーヤーやケーブル、リモコンなどが収納されていた。また、本体と壁の間が少し空いており、そこにボックスのようなものが挟まっている点にも注目。このように本体と投影先を17センチほど離すことで、最大147インチスクリーンサイズで大画面映像を楽しめる
また、これらの最大表示サイズは1.6倍のズームレンズで最大限に画角を広げた状態であり、例えば画面をもっと明るくしたい場合にはスクリーンサイズを小さくすることになる。この場合、壁から17センチ離して設置すると92インチ、密着させていると66インチだ。つまり、設置する場所と画面の明るさの好みに応じて66〜147インチの画面を使い分けることになる。
価格は米国で3万〜4万ドル程度(300万円〜400万円程度)、発売時期は今年2014年夏ごろを見込んでいる。日本についての展開予定は決まっていないが、価格は米国と同程度が想定される。
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