ドイツ生まれの賢いロボット掃除機、ミーレ「Scout RX1」:スタミナもあります
ドイツの高級家電ブランド“ミーレ”から初のロボット掃除機が登場した。賢いナビゲーションシステムとスタミナが特徴のニューフェースだ。
ドイツの高級家電ブランド“ミーレ”から初のロボット掃除機「Scout RX1」(スカウト アールエックスワン)が登場する。賢いナビゲーションシステムとスタミナが特徴のニューフェースだ。日本法人のミーレ・ジャパンから9月1日に発売される予定で、価格は8万円(税別)。
長い“かき込みブラシ”を両サイドに持つ円形のロボット掃除機。その特徴は「スマートナビゲーション」と名付けられた室内ポジショニングシステムだ。同社では、「現在のロボット掃除機には、ランダムナビゲーションとシステムナビゲーションという2種類のシステムがある。ランダムナビゲーションはランダムな動きでさまざまな角度から掃除するように設計されているが、何度も掃除する場所がある一方で掃除されていない箇所も残る。一方、部屋の端から平行経路で順次掃除していくシステムナビゲーションは効率良くカバーしているように見えるものの、壁にぶつからないようにしているため壁際にゴミが残りやすい」と指摘する。対してスマートナビゲーションは、システムナビゲーションをベースとしながら、独自の機能で掃除の効率を向上させるという。
スマートナビゲーションのシステムは、独自のソフトウェアと内蔵ジャイロセンサー、そして本体上面に設けられたデジタルシーリングカメラ(天井カメラ)で構成されている。基本的にはジャイロを使ってシステムナビゲーションに近い平行経路を辿るが、動天井に向いたカメラが1分間に7回ほど部屋の形を把握し、ジャイロセンサーが設定したルート通りに掃除しているかを確認する仕組み。このため重複して掃除する箇所は最小限となり、長いサイドブラシが壁際もきれいにするという。なお、掃除中にバッテリーが切れそうになった場合は自動的にベースステーション(充電台)に戻り、充電が終わると中断した場所から掃除を再開する仕様だ。
壁際を感知するのは、前面7箇所に設けられた赤外線センサー。正面180度をスキャンすることが可能で、壁際ぎりぎりまで接近しつつ衝突はしないという。また底面の3カ所に落下回避センサーを設けており、4センチ以上の段差を回避する。なお、2センチまでの段差は乗り越えることができる。本体の高さは約9センチで、「有名ロボットメーカーの製品が入れる場所はすべて入れる」という。
実際にゴミを集めるクリーニングシステムは3段構え。まず両側にある長いサイドブラシでゴミやホコリを中央に集め、底部中央に配置されたローラブラシとシーリングリップがかき込む。さらにDCファンで微細な塵までしっかり吸い込む仕組み。フルオートの「オートモード」に加え、特定の範囲(1.8×1.8メートル)を重点的に掃除する「スポットモード」、壁際を重点的に掃除する「コーナーモード」、短時間で掃除できる「ターボモード」という4つの掃除モードを備えた。操作は本体上面のタッチディスプレイもしくは付属のリモコンで行える。
もう1つの大きな特徴はスタミナだ。内蔵のリチウムイオンバッテリーは、1回の充電で約2時間の連続駆動が可能。掃除できる面積は150平方メートルにおよぶという。「畳なら93畳、電車なら3両ぶんを1回の充電で掃除できる」(同社)。
本体サイズは350(幅)×350(奥行き)×89(高さ)ミリ。重量は2.9キログラム。付属品は、充電ステーション、エアクリーンフィルター3枚(1枚は装着済み)、サイドブラシ2個、磁気ストリップ1個など。
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