パイオニア、細身のデザインのホームシアターシステム4機種:テレビ周りもスッキリ
テレビの音を迫力あるものにするために、あるいはサラウンドを楽しむためにホームシアターシステムの導入を考えている人は少なくないだろう。パイオニアはスッキリしたデザインでテレビ周辺の邪魔にならないホームシアターシステム4機種を売り出す。
パイオニアは2014年8月6日、ホームシアターシステムの新製品「HTP-SB760」「HTP-SB560」「HTP-S767」「HTP-S363」を発表した。8月下旬に発売の予定で、価格はすべてオープン。想定実売価格はHTP-SB760が4万5000円前後、HTP-SB560が3万8000円前後、HTP-S767が5万7000円前後、HTP-S363が3万8000円前後(以上すべて税別)だ。
4機種に共通する特徴としては、センタースピーカーに銅製のキャップを取り付けた点が挙げられる。これで高音域の感度が上がり、歪みが少なくなる。その結果、セリフなど人の声を聞き取りやすくなるという。
2段階のマナーモードを搭載している点も大きな特徴だ。1段階目では、重低音をそのままに、振動や音漏れを抑える。2段階目では、低音成分そのものを抑えてしまう。その結果、ニュースなどの人の声の聞こえ方を変えることなく、周囲への振動や騒音を抑えることができる。また、ヘッドフォンを接続してサラウンドを楽しむこともできる。
スマートフォンやポータブルプレイヤーとBluetoothで接続してワイヤレススピーカーとしても利用することもできる。Bluetoothのバージョンは3.0。A2DPプロファイルに対応し、コーデックはapt-X、AACを利用できる。NFC対応機器を使えば簡単にBluetooth機器とのペアリングを済ませることができる。
HTP-SB760はサブウーファーと5チャンネルに対応する棒状のスピーカーのセット。スピーカーの横幅は110センチ。独自技術「フロントバーモード」を利用すると、スピーカーを前方に設置してあるのに、後方にもスピーカーがあるように感じさせることができる。また、棒状のスピーカーの両端を外して、後方に設置すれば本来の5.1チャンネルサラウンドを楽しめる。
HTP-SB560は、サブウーファーと3チャンネル対応の棒状スピーカーをセットにした3.1チャンネルシステム。スピーカーの横幅は80センチで、30〜40インチのテレビにフィットする。
HTP-S767は、縦型の棒状のスピーカーを4本使う5.1チャンネルサラウンドシステム。センタースピーカーやサブウーファーも別々に用意している。サラウンドスピーカーを後方に配置することで本格的にサラウンドを楽しめる。
HTP-S363は、サブウーファーとセンタースピーカーに小型スピーカー4つを組み合わせる5.1チャンネルサラウンドシステム。フロントスピーカー、サラウンドスピーカーともに小型にできているため、ちょっとした空きスペースにも設置できる。壁掛けにも対応する。また、フロントスピーカーとサラウンドスピーカーをすべて前方に配置しても独自技術「フロントサラウンド・アドバンス」を利用すれば実際のサラウンドのように聴かせることができる。
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