実は4Kテレビより広色域――シャープが“AQUOSクアトロン プロ”の新製品「XL20ライン」を発表(2/2 ページ)
シャープが液晶テレビの新製品として“AQUOSクアトロン プロ”の「XL20ライン」を発表した。色域をさらに広げつつ、新しい表面処理で“つややかな発色”を実現したという。
「遊びの中で学べる」テレビーナ
新たにセガが同日発表した知育アプリ「テレビーナ」をサポートしたこともトピックだ。テレビーナは、無線LANを介してスマートフォンをテレビのセカンドスクリーンあるいはコントローラーとして利用する知育エンターテイメントプラットフォーム。スマートフォンのカメラを利用する独自の「ARタッチ」などで子どもの好奇心を刺激し、「遊びの中で学べる」(同社)という。対応アプリとして、まず11月10日にAndroid版のクイズアプリ「ソニックとナゾの宝石」を発売する(iOS版の提供も予定)。
「新AQUOSインフォメーション」機能は、クラウドサーボスを介して同社製の生活家電(対象モデルのみ)と連携する機能だ。例えば冷蔵庫のドアを開けたままにしていると、テレビ画面の右下に冷蔵庫のキャラクターが登場。文字と音声で「冷蔵庫のドアが開いたままだよ。早く閉めにきて〜」などと話す。対応する「ともだち家電」は、ロボット掃除機の“COCOROBO”「RX-V00/V200」、冷蔵庫「SJ-TF60Y」、空気清浄機「KI-EX100」。
内蔵チューナーは地デジ/BS/CS110度対応の3波チューナー3基で、USB外付けHDDを追加すればテレビ視聴中も2番組の同時録画が行える。録画番組を宅内のスマートフォンなどでも視聴できる「DLNAサーバー」機能も搭載。ほかにもスマートフォンの画面をテレビ画面に表示できるMiracast、スマートフォンなどからワイヤレス音楽再生が可能になるBluetooth、スマートフォンでリモコン操作や番組検索が行える「AQUOSコネクト」などスマホ連携機能も充実している。別売の3Dメガネ(AN-3DG50)を追加購入すればBlu-ray 3Dや3D放送も楽しめる。
スピーカーは、2Wayのステレオスピーカーにサブウーファーを加えた2.1ch構成。画面下部にツィーターとミッドレンジを前向きに配置し、テレビのボディーから独立したキャビネット構造を採用した。ミッドレンジのユニットはパイオニア製で、長円形振動板の振動特性を改善する「Xバランサー構造」となっている。実用最大出力は総合35ワット。
シャープでは、“4K相当”をうたうクアトロン プロを「4K映像もしっかり楽しめる2Kハイグレードモデル」と位置づけて訴求する方針。同社が販売している40V型以上の“2Kハイグレードモデル”の中でクアトロン プロの比率は徐々に高まっており、新しいXL20ラインでさらなる拡大を目指す。「先代XL10を発売した2013年下期の構成比は23%だった。今回は前年同期比1.5倍の35%に挑戦する」(同社)。
関連記事
- 好調の「クアトロン プロ」――シャープが展開するランクアップ作戦とは?
シャープが“AQUOSクアトロン プロ”「XL10シリーズ」の販売戦略を説明した。緩やかな回復基調にある国内のテレビ市場で“買い替え”と“置きかえ”を進め、実際に効果を上げているようだ。 - 4K相当の実力は? シャープ「クアトロン プロ」が描く“華麗なる”細密画
この秋に登場したシャープのAQUOSクアトロン プロ。フルHDパネルながら4Kに近い映像を表示できる、とても興味深いテレビだ。試聴BD「華麗なるギャツビー」では、まさにその真価を発揮してくれた。 - 地味だけどリアル?、“AQUOS”ブランドの4Kテレビが目指したもの
シャープの「UD1シリーズ」は、“AQUOS”(アクオス)ブランドを冠した初の4Kテレビだ。ただし、その画作り(画質チューニング)は、従来のAQUOSとは一線を画すようだ。 - 「モスアイパネル」搭載、シャープがアクオスの新フラグシップ「XL9シリーズ」を発表
シャープは、薄型テレビの新しいフラグシップモデル“AQUOSクアトロン3D”「XL9シリーズ」を発表した。“蛾の目”の構造を研究して映り込みを防ぐ「モスアイパネル」を搭載した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.