10月7日に幕張メッセで開幕した「CEATEC JAPAN 2014」。東芝ブースの主役は、レグザでもダイナブックでもなく、「まだまだ未熟ですが……」と、はにかみながら手話を披露する癒やし系アンドロイド「地平アイこ」さんだった。彼女のプロフィール(設定ともいう)を無駄に細かく取材した。
まず「地平アイこ」という名前だが、“ちひらあいこ”と読む。名字は「地球の平和」や「新たな地平を目指す」という高尚な意味を込めたもの。一方の「アイこ」は東芝グループのアイデア提案制度「アイデアこねっと」に由来する。そう、アイこさんは社内のアイデア提案制度から生まれたアンドロイド。片仮名と平仮名が混じった名前には、彼女の生い立ちが隠されていた。
年齢は32歳と意外にも昭和生まれだ(設定)。となると、結婚しているのかも気になるところ。スタッフに尋ねると、ひとしきり相談した後、「独身ということで……」と決まった。
身長は165センチ。上半身に43自由度を持ち、表情だけで15カ所――まぶたや眉毛まで空気圧で動く。動作モーションは毎秒30コマと非常に高速だ。ただし、体重およびスリーサイズは「秘密」となっている。
特技は手話と思いきや、実は「まだ勉強中」という。「指の自由度が足りず、まだ手話をすべて表現することはできない。今後、完全対応を目指す」。将来的には音声認識機能などを追加し、立派なコミュニケーションアンドロイドとして成長した姿が見られるはずだ。
そんなアイこさん、来年の1月には米ラスベガスで開催される「2015 International CES」で華々しく全米デビューすることが決まっている。ただ、現地で披露するのは手話ではなく、「顔認識で人と目を合わせてあいさつしたり、スピーチなどをデモンストレーションする予定」。英語の手話は複雑で、短期間で勉強することが難しいからだ。
ちなみに「目を合わせてあいさつされてみたい」とお願いしてみたところ、「今回は人が多いから無理」という。なるほど、はにかみ屋のあいコさんは、人目が多くて恥ずかしいと。「いえ、顔認識が正しく働かなくなるので」(東芝)。知ってるけど、ここは否定してほしくなかった……。
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