JVCのウッドシリーズに最上位モデル「HA-FX1100」が登場:黒木目
JVCケンウッドがハイレゾ音源再生に対応したカナル型イヤフォン「HA-FX1100」を発表した。ボディや振動板に木を使用したウッドシリーズの最上位モデルだ。
JVCケンウッドは11月7日、ハイレゾ音源再生に対応したカナル型イヤフォン「HA-FX1100」を発表した。10月の「オーディオ&ホームシアター展2014」で参考展示したウッドシリーズ最上位モデル。オープン価格で12月上旬に発売する。店頭では5万7000円前後(税込)になる見込みだ。
ボディ(ハウジング)や振動板に木を使用したカナル型イヤフォン。ウッドハウジングが高級感のある黒木目仕上げとなったほか、新たに高純度の無酸素銅 6N(99.9999%)OFC編組ケーブルを採用している。また入力プラグからドライバーユニットまでの信号伝送路に音響特性に優れた専用はんだを使用した点も新しい。
11ミリ径のダイナミックドライバーは、独自の薄膜加工技術で木材をドーム型に加工し、ベース材と貼り合わせたもの。振動板の前方にはリング状に加工したウッドディフューザー、振動板の背面にはウッドプレートを配置することでユニット内の響きを調整し、自然な音の広がりを実現したという。ユニットを支えるダンパーには、比重の大きい真ちゅうリングと木製ダンパーの両方を使用。振動ロスを低減し、解像度の高いサウンド再生を可能にした。再生周波数特性は6〜4万5000Hzとハイレゾ音域をカバー。インピーダンスは16オームで、感度は106dBとなっている。
ケーブルは、MMCXコネクターによる着脱式で、プラグはL型を採用している。プラグには新たにアルミスリーブとアルミエンドを装着し、微細な振動を抑制するという。5サイズの「スパイラルドット・イヤーピース」(S/MS/M/ML/L)、低反発イヤーピース(S/M)、コードキーパー、クリップ、キャリングケースが付属する。
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