iPhoneが頭脳になるロボット「Romo」と遊んでみた(3/3 ページ)
「Romo」は、iPhoneを頭脳として動くロボットだ。専用アプリをインストールしたiPhoneをセットするだけで、子どもから大人まで幅広い層がプログラミングを楽しめる。
Romoは色を認識することも可能で、ミッション第一部を完了すると、Romoの好きな色を当てるクイズなどを出してくる。家の中にあるさまざまなものを見せて、Romoのお気に入りの色を見せてあげよう。こうすることで、色を覚えさせてそれを追いかけさせるなど、色認識機能を活用した動作が行えるようになる。
このようにして覚えたアクションとさまざまな命令を組み合わせることにより、例えば「顔を見たときに写真を撮影してライトを点滅させる」というような複雑な動作もプログラムできるようになる。床の上に引いた線をたどらせることも可能だ。
オリジナルアプリの開発も可能
Romoはプログラミングによって制御できるほか冒頭で触れたようにRomoにセットしたiPhoneとは別のiOS端末を使い、ラジコンのように動かすこともできる。この場合はiOS用の「Romo Control」アプリが必要だ。ちなみに、コントロールだけならiPad RetinaやiPad mini、iPhone 6なども利用できる。
さらに、RomoにセットしているiPhoneのカメラを使い、写真や動画を撮影することもできる。ビデオ通話機能も搭載しており、インターネットに接続されたRomoを遠隔操作できる。コールしたい相手の認証番号を入力するだけで、マイクとカメラによるビデオ会議を行える。iPhoneの角度をスワイプで変えることも可能だ。
このほか、Romoには開発者向けのアプリ開発キット(SDK)も用意されており、Webサイトからダウンロードすれば、Romoの拡張性を大幅に広げることになる。こちらは少し専門知識が求められるが、インターネットを見るとRomoを利用したさまざまな開発例が紹介されている。
また2月下旬には、MIT(米マサチューセッツ工科大学)メディアラボが開発したビジュアルベースの教育用プログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」上でRomoを操作するプログラムを作れるようになる「Scratch2Romo」というiOS用アプリがリリースされる予定。Scratchで色や形が異なるブロックを組んで、実際に動きを確認しながらプログラムを作れるので、すぐにRomoを動かせるようになるだろう。
Romoは“教育用”ということで、子どもがメインターゲットになる製品だが、大人でもさまざまな楽しみ方ができる魅力的なガジェットだ。例えばiPhone 6に買い替え、iPhone 5などの旧機種が余っているという人にもおすすめ。子どもと一緒にプログラミングを学ぶという名目があれば、奥様も財布の紐をゆるめてくれるのでは?
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