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だから新製品はポータブル――OPPO Digital Japanに聞いた「HA-2」「PM-3」のコト(4/4 ページ)

米OPPO DigitalのDAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「HA-2」とポータブルヘッドフォン「PM-3」が発売された。BDプレイヤーで知られる同社がパーソナルオーディオに取り組む理由、そして新製品の使いこなしまで、OPPO Digital Japanのディレクター、島幸太郎氏に詳しい話を聞いた。

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国内ユーザーの声を代弁するのが代理店の役目

 このような状況においてなお、製品戦略を立てるときに日本の要望を主張していくことは重要であると島氏はいう。例えば試作機段階から製品版になったとき、ボリュームつまみのトルク感やLowゲインモードの利得調整などは、日本からの意見を取り入れた。

 日本人はあまり直接的な物言いをしない。このため、顧客からの細かい意見を丁寧に引き出すことが、代理店の役目であるという。「『ポータブル』という言葉の感覚1つをとっても、日本と海外ではずいぶん異なります。海外でHA-2は“ポケットヘッドフォンアンプ”と呼ばれていますが、類似製品でこの呼ばれ方はなかなかありません。海外の感覚では、どれだけ大きくとも持ち運べれば“ポータブル”ですが、日本では“ポケットに入る”軽快さが重要です。そういった感覚の違いをきっちり伝えていくことで、日本の厳しいユーザーの目に応えていかなければいけません」(島氏)。

 最後に、島氏に代理店としての今後の目標について尋ねると、「OPPO的な製品へのアプローチが受け入れられ、評価してもらえることを目指したい」と話していた。OPPOというブランドをコンシューマー製品のメーカーとして広く認知させるだけでなく、数字では現れないあらゆる意味でのクオリティを追求する。国内ユーザーの声を伝えることで、それをアシストするという。

 「OPPOは会社の規模が大きいにも関わらず、“尖った製品”が作れるという絶妙なバランス感覚を持ったメーカーです。『こんなの期待してない」と言われるような物は世に出したくないですね。出すからには『凄い!』と思わず口に出る製品を提供していきたいです」。なお、気になる“次の製品”については、「4K対応のBDプレイヤーを現在企画中です。具体的なリリース時期は申し上げられませんが、皆様のご期待に添えるものをご提供したいです」(島氏)と話していた。

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