ヤマハ、Wi-FiやUSB-DACを内蔵したハイレゾ対応パワードスピーカー「NX-N500」:シンプルなシステムに
ヤマハは、ネットワーク対応のパワードスピーカー「NX-N500」を発表した。USB-DAC機能やDLNA準拠のネットワークプレイヤー機能を搭載し、ハイレゾ音源をシンプルに楽しめる。
ヤマハは10月2日、パワードスピーカーの新製品「NX-N500」を発表した。USB-DAC機能やDLNA準拠のネットワークプレイヤー機能を搭載し、ハイレゾ音源をシンプルに楽しめるシステムだ。10月下旬に発売する予定で、価格は10万円(ペア、税別)。カラーはブラックのみ。
ESSテクノロジーの「SABRE 32」(ES9010K2M)を搭載。USB-DAC機能では最大384kHz/32bitまでのPCM再生とDSD 5.6MHzのネイティブ再生をサポートする。ネットワーク再生は最大192kHz/24bitまでになる。また192kHz/24bit対応の光デジタル入力、アナログAUX端子も備えた。
ほかにもBluetoothによるワイヤレス再生(コーデックはAAC、SBC)やインターネットラジオ、radikoのストリーミング再生と多機能だ。専用アプリ「MusicCast Controller」を使用すれば、スマートフォンやタブレットからほとんどの操作が行える。その代わり、本体前面に操作スイッチやディスプレイ類は設けず、スタジオモニターライクなシンプルデザインとした。
パワードスピーカー部は、4万Hzまでの広帯域再生を可能にした新設計のハイレゾ対応ソフトドームツィーターおよび13センチ径ウーファーを搭載した2Way構成。ウーファーには「Soavoシリーズ」をはじめとするピュアオーディオ用スピーカーと共通素材(New A-PMD)の振動板を採用している。さらにアナログパワーアンプによるバイアンプ駆動として音質をアップ。音の傾向は、「中音域の質感を特に重視し、ヴォーカルやメロディ楽器を表情豊かに再生する」(同社)という。
スピーカー間の接続はバランスケーブル
「NX-N500」の場合、左右のキャビネットには、それぞれにパワーアンプと電源部を搭載しており、電源コードも左右独立(コンセントは2つ必要)。これにより、優れたチャンネルセパレーションを実現したという。
またデジタル入力部やUSB-DAC回路は左チャンネル用キャビネットに搭載されているため、右チャンネル向けのD/Aコンバーター出力をアナログ伝送する必要があるが、今回はバランス伝送方式を採用してノイズの影響や情報量の欠落を最小限に抑えた。「左右スピーカーの音質差を最小化するとともにシステムとしてのS/Nも向上している」(同社)。このため左右のスピーカーを接続する3メートルのXLRバランス接続ケーブルが同梱される。
外形寸法は、右スピーカーが170(幅)×285(高さ)×232(奥行き)ミリ。左スピーカーは奥行きが238.6ミリとなる。重量は右スピーカーが5.7キログラム、左スピーカーは6.2キログラム。
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