ダイソン、ロボット掃除機「360 Eye」を発売――専用アプリで仕事っぷりも分かる(2/2 ページ)
ダイソンは、ロボット掃除機「ダイソン 360 Eye」(スリーシックスティアイ)の販売を、世界に先駆けて日本で開始する。
実はダイソン初のスマート家電
360 Eyeの大きな特徴となっている上部のレンズは、赤外線センサーと連動して働く全方向カメラ「360度ビジョンシステム」だ。カメラを活用するvSLAM(Visual Simultaneous Localization And Mapping)を採用しており、室内を「目視」(同社)して角や際といった特徴点を探し、赤外線による三角測量で自己位置を特定。室内の地図を作りながら効率的に掃除を行う。
その動きも独特だ。四角い“らせん”を描くような独特の動きで部屋の中心から外側に向け、まるで塗りつぶすように掃除していく。「外に向かって動くことで、同じ場所を行ったり来たりする必要がない」(同氏)。またカメラの認識速度と進行速度は連動しているため、現在位置や掃除していない場所はミリ単位の正確さで把握できるという。内蔵リチウムイオンバッテリーによる連続駆動時間は約45分間。掃除が終わる前にバッテリーがなくなりそうになったら、自分で充電台に戻り、充電してから再度掃除を行う。
そして360 Eyeは、ダイソン初のスマート家電でもある。iOS/Android用アプリ「Dyson Link」を使えば、ダイソンのクラウドサービスを介して自宅のロボット掃除機にアクセス。スケジュール予約やコントロール、さらには掃除のログ(記録)やトラブルシューティングも表示できる。本体ファームウェアのアップデートも自動だ。
掃除記録画面では、360 Eyeがどのように掃除を行ったかを地図の形で確認できるユニークな機能もある。「地図まで見せるのは、ユーザーに機械(360 Eye)を信頼してほしいからだ。ロボット掃除機が掃除を代行することでユーザーには別の形で時間を活用できる。そのためには安心感がないといけない」(オールドレッド氏)。
360Eyeのサイズは約120(高さ)×242(奥行き)×230(幅)ミリ。本体カラーは「ニッケル/ブルー」と「ニッケル/フューシャ」の2種類を用意した。
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16年に及ぶ開発期間を経てロボット掃除機「360 Eye」を発表したダイソン。カメラで全方位を見回し、自身の位置をミリ単位で把握して掃除を行う。デジタルモーターの他、ゴミと空気を遠心力で分離するサイクロン機構も一から開発し、強い吸引力を追求した。ダイソンでロボット工学主任を務めるMike Aldred氏は、「これまでのロボット掃除は、ロボットではあるが“掃除機”とは呼べない。自分たちで“本物のロボット掃除機市場”を作る」と強調した。
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