ソニー、96kHz/24bitのハイレゾ録音に対応したICレコーダー「ICD-SX2000」
ソニーは、リニアPCMレコーダーの新製品「ICD-SX2000」を2月13日に発売する。可動式マイクを搭載し、リニアPCM 96kHz/24bitのハイレゾ録音に対応した。
ソニーは1月19日、ハイレゾ録音に対応するICレコーダーのハイエンドモデル「ICD-SX2000」を発表した。2月13日に発売予定で、価格はオープン。同社直販サイト「ソニーストア」での販売価格は2万9880円(税別)となっている。
同社のICレコーダー「ICD」シリーズの中で唯一、可動する2つのマイクを搭載するハイエンドモデル。マイクの向きを変え、狙った方向の音を録音する「ズームポジション」、広い範囲を録音する「ワイドステレオポジション」、そして奥行きのある音を録音する「X-Yポジション」を使い分けることで、会議の記録から高品位な音楽レコーディングまで幅広く対応するという。
録音時のフォーマットは、リニアPCM(96kHz/24bit)あるいはMP3。録音シーンに適した設定を手軽に呼び出せる「シーンセレクト」、マイク感度を自動で設定してくれる「おまかせボイス」、スマートフォンからICレコーダーをワイヤレスで操作する「REC Remote」なども特徴だ。同社では「シーンに合わせて最適な録音ができる高音質モデル」としている。
本体にスピーカーを搭載しており、録音内容をその場で確認ができるほか、ハイレゾ対応ヘッドフォンなどと組み合わせてハイレゾ対応プレイヤーとしても利用できる。再生可能なフォーマットは、192kHz/24bitまでのリニアPCM(FLAC)、およびMP3、WMA、AAC(著作権保護されたファイルは再生不可)となっている。
内蔵メモリーは16GBで、最長約636時間(MP3 48kbpsモノラル)の録音が可能なほか、microSDHC/microSDXCカードスロットを搭載している。内部と外部メモリーを自動的に切り替えて長時間録音が可能な「クロスメモリー」録音機能と合わせ、長時間あるいは高音質の録音が可能になる。
本体サイズは約44.0(幅)×14.5(奥行き)×120.0(高さ)mm、重量は約98g。Windows用ソフトウェア「Sound Organizer2」(本体メモリー内)、USB接続補助ケーブル、ウィンドスクリーン、キャリングケース、取扱説明書、保証書などが付属する。
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