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月額1750円で見放題! スポーツファン目線の動画配信「DAZN」が始動

スポーツのライブ&オンデマンド配信サービス「DAZN」(ダ・ゾーン)が8月23日、正式にスタートした。月額1750円で国内外の幅広いスポーツコンテンツ、年間6000試合以上が見放題となる。

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 スポーツのライブ&オンデマンド配信サービス「DAZN」(ダ・ゾーン)が8月23日、正式にスタートした。月額1750円(税別)で国内外の幅広いスポーツコンテンツが見放題となるサービス。同日、都内で行われた記者会見には、運営会社であるPerform Investment Japanのジェームズ・ラシュトンCEOが登壇し、「スポーツコンテンツによりアクセスしやすく、手頃な値段でいつでもどこでも楽しめる。スポーツファン中心のサービスを提供する」とあいさつした。


Perform Investment Japanのジェームズ・ラシュトンCEO

 DAZNは、放映権ビジネスやスポーツ関連メディアを全世界で展開している英Perform Group(パフォームグループ)の新事業だ。既にJリーグとの大型契約などで話題になっていたが、この夏から日本、ドイツ、オーストリア、スイスの4カ国で映像配信事業をスタートする(→関連記事)。

 配信するスポーツは幅広い。サッカーではJ1、J2、J3の全試合を2017年から配信する契約になっているほか、ドイツの「ブンデスリーガ」やイタリアの「セリエA」など世界各国のプロリーグを視聴できる。「ブンデスリーガの試合をすべてライブで見ることができるのはDAZNだけ」(ラシュトン氏)

 野球では、横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープの全試合に加え、米国のメジャーリーグを配信。さらにバレーボールの「Vリーグ」やラグビーの「トップリーグ」、ダーツの「PDC」、モータースポーツの「F1」など、あらゆるスポーツをカバーする勢いだ(下表参照)。加入者は年間6000試合以上をライブストリーミング(中継)やオンデマンド(録画を好きな時間に試聴)で楽しめるほか、試合開始時間に間に合わなかった場合でも最初から視聴する機能もある(追っかけ再生)。また海外のゲームも約65%に日本語の実況解説を付加し、選手のインタビューや名シーンを集めた「ベストゴール」などの独自コンテンツなど、ファンにはたまらない仕掛けをいくつも用意した。例えばF1なら「予選や決勝のみならず、フリー走行など幅広く配信する」といった具合だ。


サービスの特徴

コンテンツ一覧<予定>(2016年8月時点)

■サッカー:Jリーグ J1、J2、J3(2017年〜) 、ブンデスリーガ1部、2部(ドイツ)、セリエA(イタリア)※、リーグアン、リーグドゥ(フランス)、DFBポカール(ドイツ)、FAカップ(イギリス)、FAコミュニティ・シールド(イギリス)、スコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグ(イギリス)、プリメイラ・リーガ(ポルトガル)、エクストラクラサ(ポーランド)、コパ・スダメリカーナ(南米)、イングランド・フットボールリーグカップ、キャピタル・ワン・カップ、ジュピラー・プロ・リーグ+スーパーカップ(ベルギー)、ディビジョンプロフェッショナル(パラグアイ)、プリメーラ・ディビシオン(ボリビア)、プリメーラ・ディビシオン(エクアドル)、プリメーラ・ディビシオン(ペルー)、プリメーラ・ディビシオン(チリ)、ロシア・ナショナル・フットボールリーグ(ロシア)

※セリエAは2節以降、全節配信予定(最大でLIVE8試合、録画2試合)

※セリエA録画の試合は試合終了から24時間以降に見逃し配信を予定

■野球:横浜DeNAベイスターズ(日本)、MLB(アメリカ)

■バレーボール :Vリーグ(日本)

■総合格闘技:UFC(アメリカ)、HBOボクシングイベント(アメリカ)、世界ボクシング選手権、キックボクシング選手権格闘技Live、総合格闘技イベントLive

■バスケットボール:NBA(アメリカ)、リーガ・ナシオナル・バスケットボール(アルゼンチン)、フィリピンプロバスケットボールリーグ(フィリピン)、VTBユナイテッド・リーグ(ロシア)

■テニス:ATPワールドツアー・250シリーズ、WTA

■モータースポーツ:F1、GP2、GP3、ポルシェスーパーカップ

■アメリカンフットボール:NFL(アメリカ)

■ダーツ:PDC(アメリカ)

■ビリヤード:Champion of Champions(イギリス)、ワールド・プール・マスターズ(イギリス)

ワールド・カップ・オブ・プール(イギリス)、モスコーニカップ(イギリス)

■卓球:世界卓球選手権

■ボーリング:ウェーバーカップ(イギリス)

■フィッシング:Fish O Mania(イギリス)、Fish O Maniaインターナショナル(イギリス)


 視聴デバイスも多彩だ。テレビやスマートフォンのほか、PCやゲーム機(予定)まで対応する。利用者は端末を最大6台登録可能で、同時に2台まで視聴可能だ。解像度は1080pのフルHDが基本となっているが、配信プラットフォームは4K対応として作られており、将来的には4K配信に対応する予定。さらにモバイル端末ではコンテンツをローカルにダウンロードして視聴することも可能にするという。

発表会場では、ソニー、パナソニック、LGのスマートテレビ、Amazon Fire TVなどでデモを行っていた

視聴デバイス 対応機器
テレビ ソニー、パナソニック、LGのスマートテレビとBlu-ray Discプレーヤー、Amazon Fire TV、Fire TV Stick
スマホ、タブレット iOS、Android用の専用アプリ
PC Google Chrome、FirefoxなどのWebブラウザ
ゲーム機 「間もなく対応」(同社)

 料金の支払いは当初クレジットカード決済のみだが、デビッドカードやPayPalにも対応予定。さらに携帯電話のキャリア決済についても対応する計画があるという。なお、1カ月間の「無料お試し期間」も用意されている。


スマートフォンのユーザーインタフェース。中継は「ライブ中」、アーカイブには「見逃し配信」と分かりやすく表示される

 日本法人社長でマネージングディレクターを務める中村俊氏は、日本でDAZNを展開する理由について「人口の9割以上がインターネットにつながっていて、多くのスポーツファンがいる。しかも、そのファンは複数のスポーツを見る傾向にある。この3つの要因は非常にポジティブだ」と指摘。さらに4つめの要因として、現在のスポーツ放送が特定の“パック”に加入しなければならないなど、煩雑であることを挙げた。

 「日本にいるたくさんのスポーツファンにとって、必ずしも最適な環境が整っているわけではない。しかし、DAZNにくれば、いつでも複数のスポーツを魅力的な価格で見ることができる。DAZNはスポーツの視聴に最適なプラットフォームだ」(中村氏)


ジェームズ・ラシュトン氏(左)と中村俊氏(右)

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