インタビュー
話題の「BALMUDA The Gohan」――“蒸気炊き”に辿り着くまでの長い道のり:滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」(3/3 ページ)
バルミューダが満を持して発表した炊飯器「BALMUDA The Gohan」は、どのようにして“蒸気炊き”というユニークな構造に辿り着いたのか。寺尾玄社長と開発チームの中心メンバーである唐澤明人氏に話を聞いた。
「2016年9月の時点でも、なかなか炊け具合が安定しませんでした。寺尾から『あと1週間やるよ』と言われ、さらに徹夜で開発を続けましたが、1週間後、試食してもらう日にまた失敗しちゃったんです。その時、もう開発は終わりかと覚悟もしましたが、さらに『2時間やるから』って言われて」。商品化にGOサインが出たのは、この“泣きの1回”の後だった。
こうして完成した「BALMUDA The Gohan」。社長の寺尾氏はどう感じたのだろう。「美味しくできました。僕がOKを出した後、さらに味が良くなっています。土鍋の味も超えたと思いますよ」(寺尾氏)
目指したのは、個人の好みを超えた美味しいごはん。かつて生み出した「GreenFan」の風が人種や国籍を超えて、だれもが「心地いい」と感じられるように、「BALMUDA The Gohan」が炊き上げるごはんは、万人が「美味しい」と感じられるレベルに仕上がったのだ。
関連記事
- 目指したのは、おかずをおいしくするゴハン――“蒸気の釜”で炊く「BALMUDA The Gohan」登場
目指したのは“おかず”をおいしくするゴハン――バルミューダがまったく新しい構造の炊飯器「BALMUDA The Gohan」を発表した。 - 「最高の注ぎ心地」を追求した電気ケトル「BALMUDA The Pot」
バルミューダは、電気ケトル「BALMUDA The Pot」を10月中旬に発売する。ブラックとホワイトの2色を用意しており、価格は各1万1000円(税別)。 - 朝の食卓においしい革命を起こす?――「BALMUDA The Toaster」のヒミツ
扇風機や空気清浄機など空調家電を進化させてきたバルミューダ。今度は“Hello kitchen!”を合い言葉に、調理家電を手がけるという。その第1弾が5月27日に発表された「BALMUDA The Toaster」だ。そのスゴい技術について、バルミューダの寺尾玄社長に聞いた。 - とろ〜りすぎる「バルミューダ ザ・トースター」の絶妙なチーズトーストを動画で見る
扇風機やサーキュレーター、空気清浄機などに続き、バルミューダが投入した家電はトースターだった。トーストの仕上がり具合を動画でチェックしよう。 - 国内だから実現できたスゴイ製造技術――バルミューダ「GreenFan Japan」の工場に潜入した
昨年、発表されたバルミューダの扇風機「GreenFan Japan」。製品については、同社寺尾玄社長のインタビューととも紹介したが、今回はそのときに触れた“made in Japan”の心臓部である製造工場へ潜入。扇風機がどのように作られているのかリポートしよう。 - 変えようとして変わらなかった奇跡の羽根――バルミューダ「GreenFan Japan」の真の価値
バルミューダの扇風機「GreenFan」シリーズは、3万円以上という価格にも関わらずヒットを続けている。なぜ世の中に受け入れられたのか? その最新モデル「GreenFan Japan」のスゴイ技術とは? バルミューダの寺尾玄社長を直撃した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.