どこでも使えるボーズの360度モバイルスピーカー「Bose SoundLink Revolve」を試す:思ったよりスゴい“筒”(2/2 ページ)
昨今では選択肢が非常に多いBluetoothスピーカー。ボーズの「Bose SoundLink Revolve Bluetooth speaker」もそのうちの1つ。この“筒”には、どのような魅力があるのだろうか。
Bluetoothは最大で8台までペアリング可 同時接続は2台まで
SoundLink Revolveの初期設定は、「Bose Connect(ボーズコネクト)」(Android版/iOS版)という専用アプリをスマホ・タブレットにインストールして行う。アプリの基本的な操作方法は、Android版とiOS版で違いはない。アプリの利用前に、取扱説明書の指示に従ってスマホ・タブレットとのペアリング(ひも付け)を済ませておくとスムーズにセットアップできるはずだ。
NFCを搭載するAndroidスマホ・タブレットでは、SoundLink Revolveの「BOSE」ロゴの部分をタッチしてペアリングすることもできる。ペアリングが楽に行えるのでお勧めだ。
SoundLink Revolveは、最大で8台のスマホ・タブレットとのペアリング情報を保存できる。9台目以降の機器が登録された場合、古い機器から情報が破棄される仕組みだ。
スマホ・タブレットはBluetoothを介して2台同時に接続できる。「先に音声再生を始めた機器」が優先機器となるため、もう1台の機器で音声再生を始めたい場合はもう片方の再生を止める必要がある。2台のスマホ・タブレットの音声が同時に流れる訳ではないので注意しよう。
ちなみに、SoundLink RevolveのBluetoothボタンを押せば、現在の再生機器を音声で通知してくれるようになっている。ただし、Bose Connectの設定で「音声ガイド」をオフにしている場合は音声通知されないので注意が必要だ。
あえて「モノラル」にすることで音に広がり 2台つなぐと「ステレオ」にも
Bluetoothスピーカーとしては高価なSoundLink Revolveだが、スピーカーは“1つ”しかない。要するにモノラルスピーカーである。しかし、言うまでもなく単なる「モノラル」スピーカーではない。
モノラルスピーカーとしたのは、360度すべての方向に音を広げることを重視したためだ。スピーカーのドライバーユニットをあえて下向きに設置し、それを本体下部のディフレクターが受け止めて全方向に音を広げるようになっている。本体の中ほどにはパッシブラジエーターが2つ配置されており、振動の発生を抑えつつ低音域を強化している。
その効果は抜群で、Boseらしい低音の効いた音がどの向きからでも同じように聞こえる。広めの会議室で使っても十分な音量もしっかり出る。
なお、SoundLink Revolveには1台を「左スピーカー」、もう1台を「右スピーカー」として使うことでステレオ再生を実現する「パーティーモード」も用意されている。SoundLink Revolveを2台持っている人は、Bose Connectアプリから簡単に設定できるので試してみてほしい。
SoundLink Revolveを2台用意した上でスマホとBluetooth接続すると「パーティーモード」を利用できる。2台がそれぞれ「左スピーカー」「右スピーカー」として振る舞い、ステレオ再生が可能となるというモードだ
音声は「USB」「アナログ」でも入力できる
SoundLink Revolveは「USBオーディオ」やアナログ音声ケーブルからの音声入力にも対応している。
USBオーディオはWindowsとmacOSのどちらでも使える。特別なデバイスドライバーは不要で、接続して少し待てば使えるようになる。付属のUSBケーブルまたは市販のUSB micro Bケーブルを使って接続しよう。
アナログ音声ケーブルは3.5mmピンのものに対応している。別途ケーブルを用意すれば、Bluetooth非対応のポータブルオーディオプレーヤーやPCから音声入力できる。ステレオ入力にも対応しているが、先述の通り出力は「モノラル」となるので注意しよう。
「360度どこでもしっかり聞こえるスピーカーがほしい」「モバイルスピーカーでも低音をバッチリと効かせたい」という人に、SoundLink Revolveはおすすめだ。Bluetoothスピーカーとしてはやや高価な製品ではあるが、それに見合う丈夫な造りで、性能もしっかりと確保している。防滴設計なので、キッチンやアウトドアでの利用にも最適だ。
夏のボーナスの使い道にまだ迷っている人がいるとしたら、SoundLink Revolveをその候補に入れてみても良いかもしれない。
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