デノンは8月24日、国内初となる「Auro-3D」(オーロスリーディー)対応のAVアンプ2機種を9月中旬に発売する。価格は11.2ch対応の「AVR-X6400H」が30万円、9.2ch対応の「AVR-X4400H」は17万円(いずれも税別)。
全チャンネル同一のディスクリート構成パワーアンプを採用したAVアンプ。AVR-X6400Hでは最大出力250Wの11chパワーアンプを搭載し、10.1chのAuro-3D環境を構築できる。Auro-3Dを含む各種フォーマットのデコードを可能にするため、アナログデバイセズのDSPを4基も搭載したという。また5chのスピーカーをすべてバイアンプ駆動して高音質化する「5chフルバイアンプ」機能も新しい。
AVR-X4400Hは、最大出力235Wのディスクリート・パワーアンプを搭載。単体では9.1chのAuro-3D再生ができるほか、パワーアンプを追加することでトップサラウンドスピーカーを含む10.1chシステムに拡張可能だ。
いずれもHDMI端子は8入力/3出力を装備。テレビとプロジェクターの同時接続が可能になっているほか、HDRは、HDR10とDolby Vision、Hybrid Log-Gammaの3方式を最初からサポート。Ultra HD Blu-rayやストリーミング配信、4Kテレビ放送など幅広いソースに対応するという。
さらにファームウェアアップデートによって新しい「eARC」(Enhanced Audio Return Channel)への対応も予定。これまでサポートされていなかったDolby TrueHD、Dolby Atmos、DTS-HD Master Audio、DTS:Xも伝送可能になる。
ネットワークオーディオ再生では、最大192kHz/24bitのPCMおよびDSDの5.6MHzを再生可能。Wi-FiはIEEE 802.11 a/b/g/nをサポートしており、スマホやタブレットでAVアンプの操作と設定が行える専用アプリ「Denon 2016 AVR Remote」にも対応した。
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