ファミリーレストラン(FR)や喫茶など、8分野の外食産業に関する調査結果「外食産業マーケティング便覧 2007 下巻」を富士経済が発表した。調査はファミリーレストランや喫茶、西洋料理、日本料理、東洋料理、エスニック料理、給食、宿泊宴会場の8分野について行われたもの。今後の市場規模(店舗の売上合計)の成長が見込まれるのは、コーヒーショップと福祉施設給食が挙げられている。
発表されたダイジェスト版によれば、ドトールコーヒーショップに代表される低価格型コーヒーショップ、スターバックスコーヒーなどの高価格型コーヒーショップの市場規模は、共に2005年以前と比較すると伸びは鈍化。ただ、出店数を増やすことによって、市場を拡大しているという。今後も、フルサービスの喫茶店の需要を奪いながら、コーヒーショップが増加していくと推測されている。また、日本マクドナルドホールディングスによる「マックカフェ」の展開により、競争はさらに激化し、今後はメニューのバリエーション、店舗のオリジナリティなどが一層求められることになりそうだ。
FRの市場規模は、規模の大きい標準型FRが微減傾向で推移しているが、2006年は低価格FR、イタリアFR、チャンポンFR、バイキングレストランなどの伸びにより、わずかに前年を上回った。バイキングレストランは上位チェーン各社が出店や新メニューなどに積極的で、2004年以降市場は2けた成長をしている。
標準型FRは、各チェーンとも新規出店を抑え、メニューの見直しおよび品質強化により既存店の回復に取り組んできたが、不採算店舗の整理も続いており、当面は減少が見込まれている。
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