「お手伝いさん」と聞いて、どんなことを想像するだろうか。「豪邸に数人のお手伝いさんがいて、料理や掃除などすべての家事をこなす。中には泊まり込みのお手伝いさんもいて……」といったことを思い浮かべる人も多いだろう。気になるのはお手伝いさんへの報酬だが、どのくらい必要なのだろうか。
全国106カ所の拠点で家事代行サービスを展開しているミニメイド・サービスは11月、リッチ層向けの「ホワイトグローブサービス」を開始。東京23区内であれば家事代行者を派遣してもらえるが、料金はなんと3時間で3万1500円から。例えば同社の「お料理代行サービス おてがる夕食コース」の料金は約1時間30分で6850円※。この夕食を作ってもらえるサービスと比べても、ホワイトグローブサービスの料金の高さがうかがえるだろう。
ホワイトグローブとは美術品や宝飾品などを扱うときにはめている白い手袋のこと。「ホワイトグローブには『大切』『信頼』「心からの接客』などの意味があり、最高の家事代行を提供していきたい」(ミニメイド・サービス)という。
このサービスを担当するスタッフは家事代行を7年以上経験し、同社の研修を修了しているほか、整理収納アドバイザーなどの資格を保有している。この担当者のことを同社では「ホワイトグローブコンシェルジュ」と呼び、お客さんの家にはオーダースーツにホワイトグローブを着用してうかがうそうだ。
またこのサービスを申し込んだ人には専用の電話回線を設け、ホワイトグローブコンシェルジュが応対し、生活全般を支援していく。
ホワイトグローブサービスは3時間で3万1500円という高額なものだが、具体的にはどんな家事を手伝ってくれるのだろうか。「お客様によって要望が違うため、一概に申し上げることはできません。ただ室内の清掃によって、まるで“高級ホテルに帰ってきた”ような快適な生活をお手伝いします」(ミニメイド・サービス)とのこと。
家事代行の例
窓(サッシ、窓枠、窓ガラス、網戸洗い)、洗濯機まわり(洗濯機パンと排水口の清掃)、キッチン戸棚の整理(シンク下またはつり戸棚)、冷蔵庫内の清掃、バス、トイレの水垢取り、換気扇、下駄箱の下など。
お買い物代行、通院の付き添い、緊急時の対応、散歩の付き添いなど。
ちなみにテーブルなどをふく際には医療機関でも使用されているクロスを使用するほか、洗剤はアルカリイオン水に梅酢とセスキ炭酸ソーダ(温和なアルカリ剤で、家庭用洗剤に配合されている)をブレンドした独自の洗剤を使い、環境にも配慮しているという。
「ちょっと高いけど、1回くらいリッチ層の気分を味わいたい。ホワイトグローブコンシェルジュに来てもらいたい」という人もいるかもしれないが、残念ながら1回限りではダメ。最低でも週1回来てもらい、6カ月以上の契約を結ぶことを条件としている。ということは3万1500円×4週×6カ月……合計75万6000円也。やはり甘い夢は捨て、身の回りのことは自分でしなければならないようだ。
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