20代男性の4人に1人は“足冷え族”――その原因は?

» 2009年01月26日 14時54分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 20代男性の4人に1人は「冷え症で悩んでいる」――。

 冬の悩みを聞いたところ「冷え症」が最も多く21.0%、次いで「肌の乾燥」(19.9%)、「首、肩のこり」(18.0%)、「腰痛」(10.9%)、「風邪、インフルエンザ」(10.5%)であることが、シトルリン代謝向上研究所の調査で分かった。

 20代の冬の悩みは男女ともに「冷え症」がトップ。20代女性の39.4%、男性の25.3%は冷え症と感じており、ほかの年代と比較しても多かった。また冷えを感じる部位を聞いたところ、「足先」が97.5%、次いで「手足」が77.7%。年代が高まるにつれ「首」、「肩」、「腰」、「背中」など全身に広がる傾向がある。「今回の調査から、20代が足元など末抹(まっしょう)部分の冷えに悩んでいる『足冷え族』であるという実態が明らかになった」(シトルリン代謝向上研究所)としている。

20代男女の冬の悩みトップは「冷え症」(出典:シトルリン代謝向上研究会)

 何歳から冷え症に悩むようになったのか聞いたところ、男性の平均は28.8歳、女性の平均は25.8歳という結果に。冷え症だという人に、その原因だと思う生活習慣を尋ねると、「運動不足」が46.1%でトップ、次いで「ストレスが多い」(31.7%)、「睡眠不足」(30.3%)だった。

 大阪大学大学院の石蔵文信准教授は「『冷え』は血液が滞ることで起こりますが、日本人の場合、動脈硬化で血管が硬くなって血流が悪くなる人よりも、自律神経のバランスを崩すことで血管が収縮し、血流が悪くなっている人が多い」と指摘している。

 インターネットによる調査で、東京都または大阪府に住む20代〜60代の男女1040人が回答した。調査期間は12月12日から12月14日まで。

冷え症対策にかける費用

 冬の1シーズンで、冷え症対策にかける費用はいくらくらいだろうか。全体の平均は4473円だったが、東京と大阪を比べると、東京は4983円、大阪は3987円と東京の方が大阪より996円多い。「節約上手の大阪人よりも、見栄っ張りの東京人の方が冷えに対してお金をかけていると言えそう」(同)

 冷え症対策で実際に効果があったことは「入浴」が51.4%でトップ。以下「靴下をはいて寝る」(37.5%)、「厚着する」(24.8%)、「湯たんぽを使う」(22.3%)、「マッサージ」(17.0%)と続いた。

冷え症に悩む人が感じる部位(出典:シトルリン代謝向上研究所)

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