トイレで音を消す理由……年代によって違い

[Business Media 誠]

　トイレで自分の排泄音が聞かれたら恥ずかしい？　「少し恥ずかしい」（46.1％）と「恥ずかしい」（32.9％）を合わせると、79.0％の人が「恥ずかしい」と感じていることが、アイシェアの調査で分かった。また周りに自分の家族しかいない場合でも、「恥ずかしい」という人は51.1％に達した。

トイレで自分の排泄音が周りに聞こえたら恥ずかしいと思いますか？　（出典：アイシェア）

　他人の排泄音が気になるという人は、どのくらいいるのだろうか。「少し気になる」（48.6％）と「気になる」（21.8％）を合わせると、70.4％が「気になる」と回答。自分の排泄音ほどではないものの、多くの人が他人の排泄音を気にしているようだ。

　店舗や施設などで設置されていることが多くなったトイレ用擬音装置。設置されているトイレを利用したことがある人は59.2％。女性では92.0％と大多数だが、男性では29.8％にとどまった。擬音装置の利用経験を聞いたところ、全体の80.8％が使用したことがあると回答。女性（92.4％）に比べれば少ないものの、男性でも48.4％が利用の経験があるという。

　トイレ用擬音装置を利用した人に、その理由を聞いたところ「マナーとして」が62.4％がトップ。次いで「恥ずかしいから」（58.7％）、「節水のため」（52.4％）という結果に。男女別に見ると、男性では「マナーとして」（70.0％）と「恥ずかしいから」「節水」で33ポイント以上の差がついた。年代別で見ると、20代は「恥ずかしいから」、30代は「節水のため」、40代は「マナーとして」が高く、年代によって違った。

トイレ用擬音装置を利用する理由（出典：アイシェア）

　「トイレでの排泄音消しは、日本ではもはや『マナー』となっているようだ。利用者の多さや未設置時の流水利用（音消し用）を見ても、擬音装置を設置していれば確実に節水につながりそうだ」（アイシェア）としている。

　携帯電話を使った調査で、20代から40代の男女395人が回答した。調査期間は4月16日から4月21日まで。