この研究結果も、都市伝説のひとつなのかもしれないが。「友達の友達」ないしは「友達の親戚」の話をするという都市伝説は、微妙な関係性を活用しながら、たわいもない話をするという幸福感を共有するためにあるのではないかと考える。
家にいるイライラした顔の嫁さんの話をするより、脳天気で幸せそうな「友達の友達」の噂話や体験談の方が、自分に幸せをもたらしてくれることを、人間は体感として知っているのだ。
「友達の友達の友達が幸せなら、私も幸せ」「友達の友達の友達の脳天気は、私も脳天気にする」――。
「友達の友達」に伝播力があるのは、人間は身近な関係だけでは、なかなか幸福感が得られないという現実の裏返しである。だから、麻生首相との身近な関係で幸福感が得られない鳩山大臣が「友達の友達がアルカイダ」であると言うのも頷けてしまう。(中村修治)
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