例えば、充電システムの規格に全国ソーラーカー連盟の運営する「Park&Charge」があり会費を支払えば全国に設置された充電ボックスを利用できるようになっている。しかしながら設置は72カ所のみで、まだ社会実験の域を脱していない。
現在、EVの充電システムには各種規格が混在しており、近い将来、統合が必要になるはずだ。
1990年にカールスルーエ・ソーラーカー協会を結成した中心メンバーは技術系の学生だった。最初のプロジェクトはソーラーカー世界大会“Tour de Sol”に参加すること。およそ10万ユーロの寄付を集め「デルフィン号」を自主開発し、1992年にTour de Solの小型ソーラーカー部門に参戦した。このカテゴリーでは搭載した太陽電池(バッテリーとの組み合わせ)だけを利用し、規定のコースを設定時間通りに走ることで順位が競われた。年々成績を上げ「次は1位を!」というところでレースがなくなってしまい、残念ながら「無冠の王者」となったが、その後はドイツの国内大会で優勝を遂げている。
項目 | − |
---|---|
全長 | 4980mm |
全幅 | 1780mm |
高さ | 950mm |
太陽電池出力 | 480W |
バッテリー(鉛蓄電池) | 10×12V=120V、4.8kWh |
モーター出力 | 6-12kW |
重量(バッテリー込み) | 790kg |
最高速度 | 120km/h |
0-70km/h加速 | 11秒 |
定員 | 1名 |
走行可能距離(フル充電、太陽光なしで) | 200km |
1kmあたりの電力消費量 | 20Wh |
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