気象庁は12月14日、「2009年の世界と日本の年平均気温(1月〜11月のデータに基づく速報値)」を発表した。2009年の世界の年平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の平年差※は+0.31度となる見込み。
統計を開始した1891年以降では1998年、2005年に次いで、3番目に高い値(2006年、2003年、2002年とともに第3位タイ)と見込んでいる。世界の年平均気温は長期的には100年あたり0.68度の割合で上昇しており、北米大陸や中央シベリアを除く多くの地域で平年より気温が高くなっている。
2009年の日本の年平均気温の平年差は+0.58度で、統計を開始した1898年以降で7番目に高い値となる見込み。日本の年平均気温は、長期的には100年あたり1.13度の割合で上昇している。

世界の年平均気温の平年差の経年変化(1891〜2009年)。棒グラフは各年の値、紺の曲線は各年の値の5年移動平均、赤の直線は長期変化傾向(左)、日本の年平均気温の平年差の経年変化(1898〜2009年、右、出典:気象庁)気象庁では「近年、世界と日本で高温となる年が頻出している要因としては、CO2などの温室効果ガスの増加にともなう地球温暖化の影響に、数年〜数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なったものと考えられる。今年の平均気温が高くなった要因の1つとして、夏季にエルニーニョ現象が発生したことなどが考えられる」とコメントしている。
2009年の年平均気温の確定値は2010年2月初めに発表する予定。
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