ちきりんがこの図で伝えたいことは、人生の時間の使い方には「仕事」「趣味」「家庭」の3つがあり、個々人には「人生のその時期、この3つのうちどれを選ぶかという選択権が与えられている」ということです。
3つの中から1つだけを選ぶと↓となり、
2つを選べば↓となります。
しかし同時期に「3つとも選ぶ」のは、誰にとってもおそらく非常に大変で、本人が才能に恵まれることはもちろん、そのほかのさまざまな条件や幸運にも恵まれていないと不可能でしょう。人生設計とは「仕事、家庭、趣味の中から、最大2つを選ぶ」という選択であり、反対からみれば「どれか1つをあきらめる」という選択でもあるのです。
学生さんから「仕事と家庭を両立できますか?」と問われた時、ちきりんは「できますよ。その代わり、個人の時間は(その期間中は)持てないことも覚悟する必要があるかもね」と答えています。
説明的に答えれば、「あなたは今、『両立できるか、できないか』と尋ねたけれど、実はその質問は、できるできないの質問ではなく、『あなたはその2つを選びますか?』という質問なんですよ」ということです。
時々自分の人生の残り期間を横軸にとりながら、この3つのバランスを調整していくのも悪くないかもしれません。同時に3つ選ぶのは難しくても、時期をずらせば全部を楽しむこともできるのですから。
そんじゃーね。
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。
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