仕事・家庭・趣味のどれを大切にするの?――“3×3分割図”で人生設計ちきりんの“社会派”で行こう!(2/2 ページ)

» 2010年01月25日 08時00分 公開
[ちきりん,Chikirinの日記]
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3つの中から何を選ぶか

 ちきりんがこの図で伝えたいことは、人生の時間の使い方には「仕事」「趣味」「家庭」の3つがあり、個々人には「人生のその時期、この3つのうちどれを選ぶかという選択権が与えられている」ということです。

 3つの中から1つだけを選ぶと↓となり、

  • 仕事のみを選ぶ→猛烈サラリーマン
  • 家庭のみを選ぶ→大家族同居の専業主婦(主夫)
  • 個人の趣味のみを選ぶ→ニート、大金持ちの息子など

 2つを選べば↓となります。

  • 仕事+家庭→キャリアウーマン、共働きで家事をきちんと分担する夫
  • 家庭+趣味→優雅なセレブ主婦
  • 仕事+個人→ディンクス夫婦

 しかし同時期に「3つとも選ぶ」のは、誰にとってもおそらく非常に大変で、本人が才能に恵まれることはもちろん、そのほかのさまざまな条件や幸運にも恵まれていないと不可能でしょう。人生設計とは「仕事、家庭、趣味の中から、最大2つを選ぶ」という選択であり、反対からみれば「どれか1つをあきらめる」という選択でもあるのです。

 学生さんから「仕事と家庭を両立できますか?」と問われた時、ちきりんは「できますよ。その代わり、個人の時間は(その期間中は)持てないことも覚悟する必要があるかもね」と答えています。

 説明的に答えれば、「あなたは今、『両立できるか、できないか』と尋ねたけれど、実はその質問は、できるできないの質問ではなく、『あなたはその2つを選びますか?』という質問なんですよ」ということです。

 時々自分の人生の残り期間を横軸にとりながら、この3つのバランスを調整していくのも悪くないかもしれません。同時に3つ選ぶのは難しくても、時期をずらせば全部を楽しむこともできるのですから。

 そんじゃーね。

著者プロフィール:ちきりん

関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。

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