お茶の水女子大学卒業後、大手化粧品会社に営業として入社。1994年32歳で最年少同社初の女性取締役に就任し、6年間マーケティング部門を担当する。2000年同社取締役を退任し、サブリネット株式会社を設立、代表取締役に就任。政治家・経営者のヘアスタイル、服装、話し方、立ち居振る舞いを指南するパーソナルデザイン事業を中心に活動。2007年4月社名を株式会社パーソナルデザインに変更。「イメージプロデューサー唐澤理恵Blog」
バンクーバーオリンピックのスノーボード・ハーフパイプで期待されていた日本選手3人、メダルには至らず残念な結果に終わりました。とはいえ、國母和宏選手はあのスタイルで話題になり、ある意味注目を浴びました。とても個性的な彼のスタイルをパーソナルデザインの視点から見てみたいと思います。
日本選抜選手がバンクーバーへ向かう途中、彼の個性的な姿がメディアで放映されました。ドレッドヘアに鼻ピアス。無精ひげともとれるスタイルに、規定とされた日本選手の制服であるジャケット&パンツスタイルを着崩し、ストリートファッション風に着こなす姿。彼のスタイルそれだけを見ていれば、「首の上のデザイン(髪型、アクセサリー)に合わせたんだ」と単純に思います。
あの制服そのものを見れば、決してフォーマルではありません。カジュアルです。ただし、ジャケットとパンツ、シャツとネクタイというトラディッショナルなものではあります。きちんと着るのか、多少着崩してもいいのかという判断は難しいところです。
しかし、どちらにしても、國母選手があの髪型、ひげスタイルのままで、あの与えられた制服をきちんとステキに着こなすのは、プロのスタイリストだって難しいのではないかと思います。
彼自身もあの制服を与えられ、どう着こなすか困ったはずです。きちんと着るとあの髪型には合いません。鏡の前で何度も何度もシャツをどうするか、ネクタイをどうしたら最も自分らしく格好よく着こなせるか工夫している様子が目に浮かびます。独特の感性をもつ若者であれば当然です。
結果、あの首から上のスタイルに最もふさわしく、トータルでコーディネートできていると思えた着こなしがあの腰穿きスタイルだったのだと思います。
その結果、それを見た感性の違う大人たちからお叱りを受けたわけです。
國母選手からすれば、「あ〜、またセンスのない古臭い大人たちが、わけの分からないことを言ってる!」という心理が働いてか、「反省してま〜す!」という答えになったのでしょう。それで、さらに批難の声に拍車がかかったわけです。
そこで、パーソナルデザインの視点からあのスタイルを評価してみましょう。
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