仕事で疲れたとき……どんな方法で乗り切っていますか岡村社長に“働く”について聞いてきた

» 2010年03月18日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 企業のトップに、読者からのさまざまな悩みについて答えてもらうシリーズ「“働く”について聞いてきた」。激務が続き体調面に不安を抱えているビジネスパーソンに、リーブ21の岡村勝正社長はどのようなアドバイスを送ったのだろうか。

32歳 男性Sさん

多少寝ない日が続いても平気だったのですが、30歳を過ぎ、最近、激務が身体にこたえるようになってきました。早く部下を成長させて、自分の仕事を渡していきたいと思うのですが、現状そういうわけにもいきません。「激務が続いて厳しいな」というとき、社長はどのような方法で乗り切っているのでしょうか。


目標を強く意識し、苦しみに耐えてきた

リーブ21の岡村勝正社長

 激務が続くと肉体的にも精神的にも大きなストレスを受け、ダメージなどが蓄積する可能性があります。そんなとき、何が人を支えてくれるのでしょうか。私の場合は目標を強く意識することで、さまざまな苦しみに耐えることができました。私は25歳のときに何も知らないクリーニング業界に参入しましたが、「日本一のクリーニング屋になるんだ」という目標があったので、とにかく頑張り続けました。

 アイロンを習いに行ったものの、スカートのシワすらうまく取ることができませんでした。ですが、すでにクリーニング店を購入していたため後には引けず、4日目には事業をスタートさせたのです。そして繁忙期には睡眠時間は2〜3時間という日々が続きましたが、とにかく目標を実現するという強い信念に支えられ、頑張り続けることができたのだと思っています。

 もしSさんも「自分の夢を実現したい」と強く望むのであれば、つらい山も谷も乗り越えることができるのではないでしょうか。苦労を少なくしながら、大きな成果を手にできれば言うことはありません。しかし対価を支払ったぶんだけ報酬を得られると考えるのであれば、どんな苦労や辛さも喜びに感じることができ、また感謝の気持ちも芽生えるのではないでしょうか。

 もちろんそこまでやろうとするのであれば、健康管理は十分に気をつけてください。特に食生活とストレスへの対応は、正しい知識に基づいて実践することを忘れてはいけません。

岡村勝正 (おかむら・かつまさ)

1945年生まれ。1970年に自動車修理業「岡村板金」を設立。72年にクリーニング業「サンドライ」設立し、78年にはサンドライのFC店舗は 70店、年商は5億円となる。76年から「抜け毛・脱毛」を改善するための研究を始め、91年には発毛システムを完成させる。そして93年に毛髪クリニックリーブ21を設立をし、2001年からは世界で唯一のコンテスト「発毛日本一コンテスト」を毎年開催。現在は全国102カ所に店舗を展開する。経営のほか、CM制作などの宣伝、新規事業に幅広く携わる。


編集部からのお知らせ

連載「“働く”ことについて」では、読者の皆様からの相談を受け付けております。投稿についてはこちらからお願いします。なお、受け付けました内容に関しては、記事中でご紹介させていただくことがございますので、ご了承ください。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.