収入の使途を道路網整備に限らず、鉄道や河川交通網整備にも振り分けている点が大変興味深い。「アウトバーン利用に関わる収入であるからアウトバーン整備に限るべき」という主張は当然あるが、あえて使途を国全体の交通網に広げている。国内交通の将来を見据えた時、道路だけに固執していたのでは将来は危うい。バランスの取れた国内交通網の発展を促すための投資であると言えよう。
現在のところ乗用車の料金無料は維持されているが、ドイツ政府も背に腹は替えられない。近い将来、国民の不評を覚悟で乗用車も有料に踏み切りたいようだ。
テーブルとイスを出して休息するトラック運転手
※1ユーロ≒127円
- 果たしてトラムは安全なのか 日本とドイツの違い
トラム(路面電車)といえば電車と比べあまりスピードを出さないため、“比較的安全” といったイメージを持っている人も多いかもしれない。しかしドイツ・デュッセルドルフ市では事故件数がやや増加傾向に。果たしてトラムは安全なのだろうか。
- トラムが走る街とトラムが創る街
地元商店街の「車がなければ商売は成り立たない」という固定概念を覆した、欧州の新世代トラム(路面電車)。路線バスや鉄道を合わせ、地方の公共交通網をどのように存続させるか。そこには、「交通弱者を切り捨てないために赤字を容認する」という思想がある。
- 不思議の国ニッポンが、好かれる理由
ドイツ人は日本に対し、どのようなイメージを抱いているのだろうか。伝統文化を重んじる一方で、先端技術を誇るハイテクの国。また最近ではサブカルチャーの発信地としても注目を集めているようだ。
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