好決算に反応する動きはあるものの金融規制強化懸念が根強く小動き清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年04月27日 09時09分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

決算動向に反応か

セ硝子(4044) 470 △8

 太陽電池向けのガラス事業に参入する。2011年4月から国内で製造する。先行するガラスメーカーは海外で生産しているが、国内の太陽電池メーカーの製造拠点の近くから供給する利点を訴える。

日 立(6501) 405 △9

 フィンランドの電力会社と二酸化炭素(CO2)の回収技術を共同開発した。回収システムの機器の配置を最適化し、システムの導入コストを低減し、導入による発電所の効率低下を抑えるという。

三菱商(8058) 2310 △13

 英豪資源大手と開発を進めていたオーストラリア最大級の一般炭鉱山が本格生産を始める。日本の発電用需要の約1割を占め、日本の電力各社にとっては安定調達が見込めそうだ。また、米穀卸最大手の神明に2割出資する。提携を通じて米穀類の販売シェアの上昇を見込む。

日産自(7201) 815 △23

 米GE(ゼネラルエレクトリック)と電気自動車(EV)を使ったスマートグリッド(次世代送電網)の共同研究を始める。EVの蓄電機能を使って家庭や職場に電力を供給したり、EVに充電したりするシステムを開発する。

東 芝(6502) 545 △13

 鉄道車両向け機器事業で海外市場の開拓を急ぐ。中国や韓国の車両メーカーから相次ぎ受注。インド、ブラジルなど4カ国に新たに鉄道機器専任の担当者を配置する。

兼  松(8020) 87 △1 、 大王紙(3880) 805 △20

 木材由来のタイヤ素材を開発する。製紙パルプの製造工程で排出する高分子化合物「リグニン」を基にタイヤ用ゴム補強材を作る。カーボンブラックと比べて乗用車タイヤを2割軽くでき、燃費も2%向上できる可能性があるというもので、基礎的な研究開発はめどが立っており、量産化に向けた開発を進め、2013年にも実用化したいとしている。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1260万株

買い  1810万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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