iPadの発売などで、注目度が上がっている電子書籍。実際に利用しようとすると、どのようなことが課題になるのだろうか。
楽天リサーチの調査によると、「電子書籍の利用意向」を尋ねたところ、「利用したこともあるし、今後も利用したい」は10.8%、「利用したことはないが、今後利用したい」が53.5%、「利用したことはあるが、今後利用したくない」は3.9%、「利用したことはないし、今後も利用したくない」は31.8%。利用したことはある人は14.7%とそれほど多くなかったが、今後利用したいという人は64.3%と半数以上だった。
今後利用したいという人に理由を聞くと、トップは「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」で64.5%。以下、「すぐに欲しい書籍を購入し、手元にダウンロードすることができるから」が52.4%、「1冊当たりの単価が下がり、購入するコストを抑えることができるようになると思うから」が48.4%、「電子書籍を読む端末が普及したから」が19.0%で続いた。
一方、今後利用したくないという人に理由を聞くと、トップは「電子画面で文字を読むのが疲れるから」で61.3%。以下、「紙で読む習慣がついているから」が55.5%、「読んだ気がしないから」が25.8%、「電子書籍を読む端末が充実していないから」が20.2%で続いた。画面で文字を読むことに抵抗感がある人が多いようだ。
今後利用したいという人に「電子書籍サービスを利用するにあたり重要視するポイント」を尋ねたところ、トップは「コンテンツ価格」で73.7%。以下、「読みやすさ」が71.2%、「コンテンツの品揃え」が60.5%、「端末価格」が53.7%、「端末の利便性(重さ・機能性)」が46.0%、「電子書籍の機能性(省スペース・持ち運びやすさなど)」が35.8%で続いた。
多くの人が価格を重視しているようだが、「専用端末がいくらであれば購入しますか?」と尋ねたところ、最も多かったのは「5000円以下」で38.7%。以下、「5001〜1万円」が24.6%、「1万1〜1万5000円」が15.6%、「1万5001〜2万円」が10.4%で続いた。
また、「電子書籍1アイテムがいくらであれば購入しますか?」と聞くと、最も多かったのは「201〜300円」で25.0%。以下、「101〜200円」が19.3%、「51〜100円」が15.4%、「401〜500円」が14.3%が続いた。無料でなければ購入しないという人は7.5%に過ぎないようだ。
インターネットによる調査で、対象は20〜69歳の男女1000人(男性500人、女性500人)。調査期間は6月9日と10日。
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