フラワーアーティストの東信氏による「BOTANICA」は、植物を自分で生けることができる作品だ。携帯電話とベース(置き台)はすべてシンプルな立方体となっており、それらの表面には格子状の穴があいている。その穴に植物をかたどった精巧なミニチュアの植物を差し込んで、生け花感覚を味わうことができる。
植物の種類は36種類。スケール感はデフォルメされているため、独創的な熱帯ジャングルのような景色が広がる。
「日常の中で、少しでも身近にグリーンを感じてもらえるような作品にしました。ボタンにもすべて葉っぱがデザインされ、電波の状況を表すアンテナも葉っぱで表現しています。植物図鑑アプリも搭載して、例えばお花を撮影したら、そのお花についての解説が画面に出てくるようなイメージです。
携帯電話とベース(置き台)はあえてシルバーにして人工的な雰囲気を出しています。人工的なものと自然の植物を組み合わせると、植物がより引き立つんです。そこは意識してやっていますね。
もちろん、今回は実用的なことも考慮して植物自体も人工のミニチュアパーツですが、人工のグリーンであったとしても生活に潤いを与える機能は果たせると思っています。“今日はどんなセッティングで行こうかな”とか、植物を植える感覚で携帯電話を遊んでもらえたらなと思っています」(東信氏)
ちなみに、東氏おすすめのセッティングは、松1本を植えただけのシンプルなもの(上写真)。そこに松が1本あるだけで、携帯電話が1つの風景を成しているのが興味深い。
携帯電話を新たな観点からアート作品に昇華させた2作品のインスタレーションは、7月13日の一夜限り、表参道ヒルズにて無料で一般公開された
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