遊びのなかの色と形 クルト・ネフ&アントニオ・ヴィターリ(5/7 ページ)

» 2010年08月26日 08時00分 公開
[上條桂子,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

 どの作品もそうだが、ヴィターリ氏の作風はほぼ1940年代くらいから変わっていない。人体や動物のフォルムを抽象化し、そこに動きや表情を与えている。見る人の気持ちによって、非常に豊かな表情を返してくれるのだ。

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 また、最後にはヴィターリ氏にしては珍しい16ミリのフィルム作品がある。「キツネとガチョウ」というグリム童話をもとにした作品で、自身で作った木製の木やキツネ、ガチョウを用い、コマ撮りと動画を組み合わせた手法で話は進む。人形に当てる照明の角度で表情を演出したり、手作り感溢れる映像はファン必見だ。

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