レーバーデーで休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2010年09月07日 08時46分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<為替:NY終値>84.18-84.24

レーバーデーで休場

 米国市場はレーバーデーと言うことで休場となりました。先週末は3連休を控えていたことで、買戻しを急ぐ動きもあり、2連休明けは手仕舞い売りがかさむかもしれません。ただ、雇用統計など経済指標も「思ったほど悪くない」ものとなっており、底堅さは見られるものと思います。

 欧米では通貨安効果から、新興国などの経済拡大が世界経済を牽引するなかで、企業業績は比較的好調となっています。住宅指標や雇用指標、個人消費などに懸念は残るものの、輸出企業が好調なことで、徐々に好転しているものと思われます。新興国の経済拡大が続いているうちはその恩恵で欧米景気も堅調と見てもいいものと思います。

 日本企業は輸出採算の悪化が懸念され、海外生産比率の高い企業などは堅調な業績が続きそうです。日本の場合、経済対策や金融政策の方向性をはっきりさせることが一番大切なのではないかと思います。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の米国株高などを受けて買い先行となり、買戻しを急ぐ動きなども見られて大幅高となりました。売買高は少なく戻り上がりに欠ける展開でしたが、売られすぎた銘柄の修正と言う感じでほぼ全面高となりました。何が買われたというよりは全体的な水準訂正という状況で、盛り上がらなかったものと思います。買いが多いというよりは売り一巡感から売りが少ないという感じでした。

 本日は米国市場が休場となったことで方向感のない展開となりそうですが、昨日の大幅高の反動や円高に振れたことから、売り先行となりそうです。それでも米国での景気回復鈍化懸念が薄れたことで底堅さも見られるものと思われ、底堅さが確認されれば堅調となるのかもしれません。円高傾向ということで、輸出関連銘柄などには利益確定売りや手仕舞い売りもあって上値の重い展開となりそうです。出遅れ感が強い銘柄、割安感が強い銘柄を物色することになるものと思います。

 日経平均は9200円〜300円水準で底堅さを確認できるか、上値の重さを確認してしまうのかが注目されるところです。8月末の高値水準を抜け、25日移動平均線や基準線を抜けたことで、今度はこの水準が下値となったもみ合いとなる可能性もありそうで、米国市場が休場となり、円高気味の中で堅調となれば底入れ感も強まり、9200円を割り込むような展開になれば、上値の重さが確認されることになるものと思います。8800円〜900円を底値に9200円〜300円水準が上値という保ち合い(もちあい)と9200円〜300円水準が下値で9500円〜600円水準が上値となる保ち合いのどちらかの動きになるのでしょう。

本日の注目点

◇8月の外貨準備高(財務省)

◇7月の景気動向指数速報値(内閣府)

◇日銀政策委・金融政策決定会合の結果発表

◇白川日銀総裁会見

◇8月の携帯電話各社の契約件数

◇ジャスダック上場=FPG(7148)

◇豪中銀政策決定会合

◇米3年物国債入札

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