問題作“鉄のカステラ”で注目を集めた清水久和氏は、キヤノンのデザイナーとしても活動するプロダクトデザイナー。その彼のライフワークといえる「愛のバッドデザイン」活動に、良品計画、IDEEの若手メンバー13名が加わってワークショップを開催し、その成果を「愛のバッドデザイン・ワークショップ展」として、MUJI 東京ミッドタウンにて公開された。
清水氏の語る「愛のバッドデザイン」とは、誰もが見たことのある工業製品なのに、暮らしの中のふとした場面でしか確認できない、ささいで取るに足らないデザインのものを指す。ありきたりすぎて、あえて取り上げるまでもなく日常に溶け込んでいるが、デザイン的視点で考えれば、機能と造形の究極のモダンデザインともいえるものたち。それらを着想にして、参加デザイナーの記憶や愛着を頼りにしながら、デザインを考える「プロセス」を重視したワークショップを行い、思いがけずユーモアあふれるプロダクトが生み出された。
ワークショップは3カ月間、計6回にわたって行われたという。誰もがクスッと笑ってしまう、それでいてどこか納得できるプロダクトの数々。会場では熱心にその一つひとつを見てまわる人の姿が多く見られた。
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