<日経平均>10380.77▼17.33
<TOPIX>911.69▼0.11
<NYダウ>11722.89△ 31.71
<NASDAQ>2702.20△20.95
<NY為替>83.23△1.19
週末の雇用統計の発表を前に注目されていたADP雇用リポートが予想を大きく上回ったことやISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数が予想を若干上回って改善が見られたことから、堅調となりした。よ寄り付き直後からはいったん利益確定売りに押される場面もあったのですが、売り一巡後は買い戻しを急ぐ動きや景気回復期待から買われるものが多く堅調となりました。寒波の影響などもあって原油先物価格が上昇となったこともエネルギー株の上昇につながり、指数を押し上げる場面もありましたが利益確定売りも多く、指数の上値も限定的となりました。
これまで指摘して来たように、ドル安効果、金融緩和効果から企業業績の回復が見られ、企業業績が回復することで雇用や個人消費が回復するという流れになっています。クリスマス商戦が好調とされたことや非製造業景況感指数が改善していることが確認され、雇用や個人消費の回復期待も強まったものと思います。景気回復が確認されると今度はインフレ懸念や「出口戦略」などが取り沙汰されることになるのでしょうが、景気回復期待は強まっているもののまだそこまでの段階ではなく、素直に景気回復を織り込む動きということなのだと思います。
個別には世界的な景気拡大期待や寒波の影響、前日の大幅下落の反動から原油価格が堅調となりましたが、利益確定売りに押されてエクソン・モービルやシェブロンは軟調となりました。ディズニーが証券会社の強い買い推奨リストに追加されて堅調、金融不安が薄れたことや景気回復期待からJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカなど金融株は軒並み堅調となりました。一方で利益確定売りに押されてインテルやIBMが軟調となるなどハイテク銘柄はまちまちとなりました。
昨日の日本市場は前日の大幅高などから軟調となりましたが、東証一部でも値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大きく上回るなど好材料に敏感に反応する展開となりました。物色されるテーマがはっきりとしそのテーマに沿った銘柄が買われるという展開でいったん買われた銘柄も根持ちの良いものが多く指数の下支えとなりました。電気自動車関連や原子力発電関連にスマートフォン関連など今年のテーマを探すような雰囲気で堅調なものも見られました。
米国市場が堅調、為替も円安に振れたことから、堅調な展開が期待されます。ようやく、昨年12月からのもみ合いを放れる格好となりそうで、ハイテク銘柄など輸出株を中心に堅調となりそうです。まだ週末の米雇用統計の数字などが気になるところではあるのですが、ひとまず、「買い」で対応することになるのだと思います。値動きの良いスマートフォン(高機能携帯電話)関連銘柄だけでなく、相場全体を底上げするように割安感の強い銘柄などにも物色の矛先が向かってくるものと思います。
昨日の相場でも上値の重さを確認することになりましたがそこ堅さも見られたこともあり、さすがに本日の米国株高や円安を受けてこれまでの節目と見られた10200円〜300円水準をしっかりと抜けて来るものと思います。次の節目である10500円〜600円水準を目指す動きとなって来るのだと思います。いったん10500円を超える場面では上値も重くなるのでしょうが今度は調整となっても10200円〜300円水準ではしっかりと買いが入って来るものと思います。
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