好きな人にチョコを贈るとともに思いを伝えるイベントとされているバレンタインデー。しかし、昨今のバレンタイン事情は少し異なっているようだ。
江崎グリコの調査によると、2010年のバレンタインデーにチョコをあげ、2011年のバレンタインデーもチョコをあげる予定の未婚女性(10〜20代)に「あげる相手」を尋ねたところ、トップは「女友達」で71.5%と断トツだった。以下、「父親・兄・弟」が54.5%、「母親・姉・妹」が37.5%と家族が続き、「彼氏」(34.3%)や「告白したい男性」(17.8%)は少数派だった。
江崎グリコでは「かつてバレンタインデーといえば、女性が男性へチョコを渡して愛を告白する特別な日だったが、今では女の子の友達にチョコをあげる“友チョコ”の日として浸透しているようだ」とコメントしている。
どのくらいの値段のチョコを渡すのだろうか。あげる予定の相手別にバレンタインチョコの金額を聞くと、彼氏が平均1889.4円、告白したい男性が同1208.5円だったのに対して、父親・兄・弟は同550.8円、母親・姉・妹は同414.5円、女友達は同390.8円と安くなっていた。しかし、前年の金額と比較すると、彼氏へのチョコの金額は3.1円減っていたが、女友達へのチョコの金額は21.3円も増えていた。
また、バレンタインチョコをあげる人数は平均13.0人で、総額は平均3771.0円。あげる人数は年代が下になるほど増えていたが(OL7.7人、大学生10.5人、高校生16.4人、中学生17.2人)、総額は年代が上になるほど増えていた(中学生2591.1円、高校生2966.0円、大学生4662.0円、OL4865.0円)。
中学生の場合、月の小遣いが2177.0円に対し、バレンタインのチョコ出費は2591.1円と400円近く赤字になっており、江崎グリコでは「それだけ気合いの入るビッグイベントと位置付けられているようだ」と分析している。
一昔前は好きな男性にチョコを贈るためのイベントだったバレンタインデーだが、どうしてこんなに多くの人が女友達にチョコを贈っているのだろうか。
「女友達同士で友チョコを贈り合うメリット」を尋ねると、「友達と盛り上がれる」(75.8%)、「友達との友情を深めることができる」(61.5%)、「おいしいチョコを食べることができる」(56.0%)などが上位で、「バレンタインデーに彼氏がいなくても楽しく過ごせる」といった後ろ向きな理由は26.3%と少数派だった。
インターネットによる調査で、対象は10〜20代の未婚女性400人(中学生100人、高校生100人、大学生100人、OL100人)。調査期間は2010年11月30日から12月1日。
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