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» 2011年02月07日 16時04分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:中国利上げ懸念などもあり利食い売りで上値も重い (2/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 先週末の米国市場が堅調となったことや為替が落ち着いていたことなどから買い先行となりました。先週末の引け後に発表された決算も好調なものが多く、外国人も買い越し基調と伝えられたこともあり、寄り付きの買いが一巡となった後も堅調な展開が続きました。好決算を発表しながら慎重な見通しを示したものなどは売られましたが、好調な決算を発表しながらも売られていた銘柄を買い直すような動きもあって総じて堅調となりました。

 MBO(経営陣が参加する買収)が多くなっています。市場価格にプレミアムがつくことから好感する動きとなっていますが、考え方によっては株主にとって決して好感される話でもないような気がします。新規公開時よりも大きく株価が下落している銘柄も多く、新規公開時に売り出したものを安くなったから買い戻すと言うことであれば、信用取引で空売りをした後買い戻したことと何ら変わりがないことになります。会社の価値を上げるために資金が必要、知名度が必要ということで公開したのであれば結局失敗であったと言うことであり、上場費用や経営の自由度を理由にして見ても理由とならないと思います。

 上場してかなり長い時間が経っている企業がMBOをするのであれば「時代が変わった」ということも理由になるのでしょうが、上場してそれほど時間が経っていない企業がMBOで上場を廃止すると言うのであれば、もっと株主に対して責任を持つようにしなければならないと思います。上場ありき、ということでとりあえず上場して、資金調達をしたものの、先が見えなくなったと言うことなのか、先が見えずビジョンもないなかで取りあえず、上場することを目的として資金を集めるだけ集めたのだと言うことの結果がMBOと言うことなのではないかと思います。

 確かに上場を維持するコストなども馬鹿にならないのでしょうが、本来の株式を上場する意味と言うものをしっかりと考える必要があるのではないかと思います。上場することのメリット、デメリット、そして上場をして何をしたいのかをはっきりとさせる必要があり、とにかく上場することが目的であると言うことの結果がMBOということではないと言うことであれば、MBOに応ずることなく株式を持ち続けた方が将来的には価値が高くなると言うことなのでしょう。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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