原価が高くなった分は客数とすき家の強みであるトッピング系牛丼でカバーすることにし、CMでもそれを打ち出した。現在、新作トッピングは年4回のペースで発売し、2月には、粒山椒とダシで食べる牛丼「牛まぶし」を発売した。
他社の追随もあり、昨年の牛丼値下げ戦争は社会現象になるほど激烈を極めたが、すき家はこれを制した。そして、名実ともに日本一の外食産業の道へ踏み出す。
「(現在の)280円は、“牛丼のすき家”といわれるための金額だった」と廣谷さんは言う。すき家は店舗数でトップとはいえ、牛丼は吉野家のブランドが相変わらず強い。そこで、「まず食べてもらうこと。そして、食べてみたらおいしいと思ってもらうこと」(同)が、低価格戦略の狙いだった。(村上信夫)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング